本題に入る前に、なぜこの時期に総選挙なのか?【政治】 【衆院選】首相はなぜ解散を決断したのか 幻となった4月総選挙 決断を早めたのは… (産経新聞): 「民主党はそんなに解散したいのか?」 10月下旬、安倍晋三首相はこうつぶやいた。 当初、無風と思われていた秋の臨... http://t.co/7nNHW7nVj2
— 報 道男 (@michio_mukui) 2014, 11月 19
↓ ↓ ↓



解散に意味は全く感じないが、また選挙特番で池上無双が見られることは楽しみだ。ばったばったと切り倒してくれることを期待したい。 / 安倍首相、21日の衆院解散表明 消費増税は先送り:朝日新聞デジタル
http://t.co/RgtPJ7dPI4 #NewsPicks
— 三上俊輔 Shunsuke Mikami (@mikamika8375) 2014, 11月 18
ということで、今回はその池上さんの本の紹介。
要は、専門バカにならず横への広い視点を持ちましょう。
「教養(リベラルアーツ)」はそのために役に立つんです。
一見、役に立たないように思えても…
東京工業大学リベラルアーツセンター・篇「池上彰の教養のススメ」(日経BPマーケティング)
生物学、工学、心理学、哲学、政治学など、各界を代表するプロと池上彰氏の対談から一般人に必要な教養を解説。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
教養を身につけるとは、歴史や文学や哲学や心理学や芸術や生物学や数学や物理学やさまざまな分野の基礎的な知の体系を学ぶことで、世界を知り、自然を知り、人を知ることです。世界を知り、自然を知り、人を知る。すると、世の理が見えてきます。そうなってはじめて、たとえばビジネスの専門分野ーそれはITかもしれませんし、金融かもしれませんし、メディアかもしれませんし、製造業かもしれませんし、サービス業かもしれませんーで、これまでにない新しい何かを生み出すことが可能となる。なにより、そのひとの人生そのものが豊かになる。学ぶことそれ自体が楽しくなる。教養は、一生かけて身につけ続けて、絶対に損のないものです。しかも、いつからだって学ぶことができる。教養がいかに「使える」ものなのか、教養がいかに「人を知る」ために不可欠なものなのか、教養がいかに「面白くてたまらない」ものなのか。私の仲間の先生たちと一緒に、考えていきましょう。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1限目 教養について知っておくべき12の意味。
2限目 ニッポンが弱くなったのは、「教養」が足りないからです。
3限目 哲学の力で公共事業の問題も解決できるのです。
4限目 ニッポンの会社の神さま仏さまとオウム事件と靖國問題と
5限目 人間は、「ひと」であるまえに生きものです。
修行旅行 アメリカの一流大学は4年間“教養まみれ”でした。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
池上 彰(イケガミアキラ)
ジャーナリスト・東京工業大学リベラルアーツセンター教授。1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。地方記者から科学・文化部記者を経て、報道局記者主幹に。94年4月より11年間「週刊こどもニュース」の「お父さん」役として、子供から大人までが理解できるよう、さまざまなニュースをわかりやすく解説、人気を博す。2005年3月、NHKを退局、以後フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中。2012年2月から東京工業大学リベラルアーツセンター教授に就任、理系の大学生に現代史などの「教養」を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2014年4月発行/2014.8.23読了】
【備忘録】
はじめに 一生使える「知」の道具を手に入れよう
・教養こそが、学生たちにとって社会人にとってあらゆる人にとって、学ぶ上で、仕事をする上で、生きていく上で「最強の武器」になる
1限目 教養について知っておくべき12の意味。
1.与えられた前提を疑う能力である。
2.新しいルールを創造できる能力である。
3.あらゆる変化に対応するための能力である。で、生物学。
4.すぐに役に立たないから一生役に立つ。ジョブズとカリグラフィーとアップルだって。
(未来に必要なのは「今はまだないもの」を生むこと)
5.専門外の分野を学ぶことから始まる。
(複眼的思考を身につける。専門分野しか知らないと、世の中を立体的に見ることが出来ない)
6.四の五の言わずに本を沢山読む。
7.「人間を学ぶ」ためには「歴史」を学べ。
(歴史を学ぶというのは「普遍」を学ぶこと)
8.教養とは、つまるところ「人を知る」ということです。
9.目先の「合理主義」は非合理な結果を招く。

10.教養がない「街」には、人がこない。
(人間は合理主義だけは動かない)
11.理系の諸君、教養を学ぶのはテクノロジーを担う君たちの責務です。
12.本当の教養はムダなものである。
2限目 ニッポンが弱くなったのは、「教養」が足りないからです。
・オウム真理教は、幹部に理科系出身者が数多くいたことが問題視された。日本の大学の理系教育は専門課程の純粋培養が過ぎて、教養や世間知を学生に教えていないのではないか。だから、カルトに妄信してしまう
・「教養がない」という言葉は「人格否定」
・「決められた枠組みの中では正答を出せる」能力は、前提条件が変わってしまうと役に立たない能力に陥る
・解なき時代に必要なのは「教養」
・「理系」「文系」の垣根が教養の芽をつむ
・理系の大学に女子が少ないから、男子は女子の気持ちがわからない
・「正しい答え」にこだわる男子。「現実的な解」を探す女子




・システムの手段や道具になっている人間は決してリーダーになれない
・この際だから古典を読もう

「国富論」に「学問のすすめ 現代語訳」
3限目 哲学の力で公共事業の問題も解決できるのです。
・対話集会木津川モデル(PDF)
@集会を進めながら、対話の進行をデザインす
A手を上げれば、誰でも参加できる仕組み
Bすべて公開のもと、全員が責任をもって発言する体制
C「反映」とは、「(住民からの)提案+(河川管理者の)対応・説明」
D提案は「前文+チェックリスト」からなる提案書で行う
E対話集会は、住民、河川管理者、進行役による、よりよい提案書を創るための協働作業
F対話集会の成果は、「提案書」+「進行役による報告書」の二段構え
・集めたい人数より3割少ない椅子を並べなさい(あとで椅子を追加)
・困ったら「神社」を探せ!合意につながるカギがある
4限目 ニッポンの会社の神さま仏さまとオウム事件と靖國問題と
・神様は信じているのに無宗教。これが日本人の代表的宗教観かもしれない
・具体的な宗教に対する帰依の意識はないが、神様仏様の視線は感じていて、それに対する畏怖の意識はある
・受験合理主義で東大に入るとやりたいことがない(東大生時代の上田紀行教授)
・神さま仏さまが会社(集団・組織)にいる国

5限目 人間は、「ひと」であるまえに生きものです。
・理系よ、工学系よ。もっと「おしゃべり」になれ〜「沈黙は金」のイメージから脱却せよ
・テレビのリズムに慣れた学生には「歌」で教えるのが有効なのです
>自分はテレビ世代だからわかるような気がするけど、デジタルネイティブの人に対しては?
・環境は常に変化し続ける。そもそも「理想の状態」なんていうこと自体がない
・「頭がいい」という評価は決してポジティブなものではなかった。どちらかといえば「怪しい」とか「こずるい」という意味で使われることが多かった
・量を問題にするのが物理学。生物学は多様性、質の違いを重視する
修行旅行 アメリカの一流大学は4年間“教養まみれ”でした。
・アメリカのビジネススクールの「実用志向」は、大学4年間の「教養」を叩き込む場がベースにある
・先端技術はすぐに古びる。だから大学では教えません
・本当にいいスピーチには3つの要素が欠かせない
@エートス(本質)/Aパッション(情熱)/Bロゴス(論理)
・ファッションもコミュニケーション能力のひとつ

・東工大に欠けているものはダイバーシティ(多様性)
あとがきにかえて
・「教養」が直接日々の仕事と直結する職業=政治家
・教養は常に多様性とセットであるべき
【参考書評等】
・Amazon書評
・読書メーター



タグ:池上彰