↓ ↓ ↓







(Ser.8009・3,572日連続更新)

今日はキティちゃんの40周年の誕生日。
にからめてこの本。
としたかったんですが、適当なものがないので読了時期の早いものからこちら。

それにしても、農家の多くは原価計算すら出来てないとわね(^_^;)
長谷川久夫/日本一の直売所が実践している「食える農業」の秘密 農業を産業にしたい!奇蹟の直売所『みずほの村市場』(ぱる出版)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
農家が食えないのはおかしいー自らの体験が転機となり、「価格は農家が決定する」「再生産が可能な農業」をめざして茨城県つくば市に農産物直売所『みずほの村市場』を立ち上げる。以来20年以上理想を実現するために、独自のルールをつくり、改善を加え、ブレない経営を実践。その粘り強いリーダーシップ、経営哲学、環境に対する考え方は、農業関係者だけでなく、企業経営者、地域おこし・町おこしに取り組む人々、また教育機関など幅広い分野で注目されている。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 視察者が殺到するみずほの村市場の非常識なルール
第2章 農業では食えない日本
第3章 みずほの村市場立ち上がる
第4章 失敗の連続が成長させた
第5章 「みずほ」のPR戦略
第6章 農家の意識を変えたみずほシステム
第7章 変わる「みずほ」
第8章 これからの農業と直売所
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
長谷川久夫(ハセガワヒサオ)
1948年茨城県生まれ。(株)農業法人みずほ代表取締役社長。(株)ELF代表取締役社長。1967年茨城県立谷田部高校卒業後、実家の農業を手伝い、造園業に転じる。1987年つくば市議会議員を経て市議会議長を務める。1990年農業法人みずほを設立。2003年社団法人日本農業法人協会会長を歴任、2006年退任。2010年緑白綬有功章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2013年3月発行/2014.8.3読了】
【備忘録】
第1章 視察者が殺到するみずほの村市場の非常識なルール
・品質の高い商品だけを売って、高収入を確保
・野菜の値段は(原価計算の上で)農家がつける。一般の農家は市場に準じた値付しかできない
・みずほの3本柱:花、野菜、無添加食品
・農作物は土地を選び、気候を選ぶ。ゆえに、適地適作を視野に入れておかなければいけない
・食材とは人間の手が一切加わっていない素材のこと。ゆえに、みずほではカット野菜は置かない
・品質をないがしろにしれ食料自給率を議論しても意味が無い
・野菜は外に置いても意外と長持ちするもの
第2章 農業では食えない日本
・日本の農業の一番の問題点は、農家が自分で価格決定権を持っていないこと。経営者ではなく生産者の段階にとどまっている
・補助金を無駄に使うより、若い後継者に経営を教育する方が有効な税金の使い方
第3章 みずほの村市場立ち上がる
・帳簿をつけていなかった農家
・スーパーに勝つコンセプトは「心の栄養」「からだの栄養」「無添加」
第4章 失敗の連続が成長させた
・「まけてくれ」の要求には(会員になればポイント還元の)会員制で対応
・効果的な試食
・店がお客さんを選ぶ
第5章 「みずほ」のPR戦略
・チラシより効果的な口コミ〜良い評判が広まるまで時間はかかるが、悪評はあっという間に広がる
・平成のコメ不足のときも値上げはせず〜元々再生可能な適正価格で売っていた
第6章 農家の意識を変えたみずほシステム
・農産物は工業製品ではない。均一な部品のように同じ形、大きさで大量生産できるものではない
・作った野菜や米、つまり商品に生産者としての責任を持たないからいつまでたっても農家は自立できない
・食を大切に考え、品質や味わいの違いがわかり、よりよいものを食べようという人たちがみずほの顧客になってくれているのである
第7章 変わる「みずほ」
・作物を育てる条件として重要なポイント〜土壌の「通気性」「排水性」「保水性」および「微生物の働き」
・みずほの商品は品質で勝負しているから。その品質をわかってもらうためには試食は重要
第8章 これからの農業と直売所
・放射能の風評被害対策には自分たちで測定し、その結果を明らかにすること
・人間は農産物を道具とエネルギーを使うことで「食材」を「食料」に変えている
・産業としての農業が成立するための5つの要件
1.農業者自身は価格決定権を持っている
2・農業者として社会的責任を果たす(国民の健康を考え、品質重視のものづくりをする。農村環境を保全する)
3.ルールに基づいた競争により、農業者が互いに切磋琢磨する
4.雇用の場を創出する
5.法律を守る(コンプライアンスの遵守)
【参考書評等】
・山形おぐにの百姓生活
・発想源Blog
・Amazon書評
・読書メーター


