この度、横浜F・マリノスより武田英二郎選手が完全移籍により加入することとなりました!2014シーズンはアビスパ福岡でプレーしていました。また2010年には特別指定選手として湘南に登録されナビスコ杯に出場しています!http://t.co/eglEo5T6mC #bellmare
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2014, 12月 11
管理人自身は湘南ベルマーレにいた時のプレーは見てはなかったんですが、今年のホームアビスパ戦には出てましたね。試合前の選手紹介ではブーイングも拍手もなかったし、あんまり印象に残ってないので、さらに詳しいことはこちらをご覧いただくとして、↓ ↓ ↓
(Ser.8089・3,612日連続更新)
Twitter(@eijir0711)でのご本人のあいさつはまだのようで(^_^;)
それはさておき、ここしばらくは読書感想文シリーズを。
今回は年末恒例の予測本の類の検証で。
「総括と大予測2013→2014 小宮一慶の数字で読みとく日本経済 ニッポンの景気はどうなるか」
2013年を振り返りつつ、2014年を展望するというコンセプトはいいんですが、次年度版(2014→2015)が出るならば、予想が当たったかどうかと当たらなかった場合はその要因を解析して欲しいです。
だいたいこの手の予想本。前年度末に次の年を予想はしていても、その予想が当たったかどうか年末に検証しないし…
増補版 小宮一慶の数字で読みとく日本経済 総括と大予測(ディスカバー・トゥエティワン)
消費税増税、アベノミクス、円安、TPP、東京五輪…私たちを取り巻く経済の「今」が、この一冊で丸わかり!
講演や書籍、テレビ出演など、そのわかりやすさでおなじみの経営コンサルタント・小宮一慶氏が、2013年の日本経済と世界経済を総括し、2014年はどうなるかを予測する一冊。
2013年はアベノミクスが本格稼働し、株価も上昇しました。景気も回復基調でしたが、一方で働く人の給料はそれほど上がらず、2014年4月からの消費税増税も控えて、2014年春以降の景気は不透明です。「異次元の金融緩和」はどこに向かうのか、TPPや東京オリンピックは日本の産業や経済にどのような影響をあたえるのか、米国経済は本当に底堅くなっているのか、中国経済バブルははじめるのか、などなど、2014年の日本と世界の経済のゆくえを、各種指標をひもときながら、数字が苦手な人にも理解できるよう平易に解説していきます。
後半では、注目される14の注目企業の決算書をひもときながら、各業界の動向を見ていきます。企業の状態を知るには、決算書のどこをどう見ればいいのか。目からウロコが落ちる解説も満載です。
経済の動きをつかんでおきたいビジネスパーソンや個人投資家から、数字の見方について学びたい学生やフレッシュマンまで。幅広い方にお薦めの一冊です。
* 本書は、2013年11月にコンビニエンスストア限定で販売した同名書籍に、巻末特別付録(景気指標データ一覧)を加えた「増補版」です。
(「はじめに」より)
2013年の日本経済は、アベノミクスが本格稼働したこともあり、景気は回復基調でした。前年末に自民党政権が発足し、その前後から円安が進み、それにより輸出企業の採算が改善するとの思惑などから株価が上がりました。そして、アベノミクス「3本の矢」の一つである「異次元の金融緩和」を日銀の黒田総裁が発表した4月上旬から、一気にその上げ幅を大きくしました。
株価の上げにより、東証一部の時価総額が民主党政権当時は260兆円前後だったのが、420兆円程度まで上昇しました。この差額160兆円は、国民一人当たりに換算すると130万円弱になります。
株式は富裕層の保有割合が大きいので、数千万円から場合によっては億円単位の含み益が発生した家庭もあるでしょう。そうした富裕層が「資産効果」で高額品を購入したことにより、百貨店の業績は格段に向上しました。
一方、働く人一人当たりの収入は伸び悩んでいます。また、消費者物価も上がり始めました。大多数の国民にとっては、給料が上がらないなか物価が上がり、さらには、2014年4月から消費税が3%上がるという、とても厳しい状況が待ち受けています。政府は、消費税増税に関連して景気対策をとると言っていますが、せっかく戻り始めている企業業績にも大きな悪影響が出る可能性があります。
アベノミクスも、手放しで歓迎できるものばかりではありません。「異次元の金融緩和」は、日銀が民間金融機関の保有する国債を買うことで市中に資金を大量に供給しようとするものですが、これまでなかった「異次元」の規模で市中に資金を供給することや、日銀が価格変動リスクのある国債を大量に保有することは、大きなリスクが伴う賭けだといえます。
また、アベノミクスのもう一つの矢である「財政出動」も、対GDP比で200%を超え、先進国中最悪の財政状況をさらに悪化させることとなります。いずれにしても、アベノミクスの中核をなすべき「成長戦略」が、この二十数年間まったく成長しないこの国の経済の原動力となるはずですが、正直なところ、これといった本格的なものが出てきていないのが現状です。
世界経済に目を向ければ、世界のGDPの約22%を占める米国経済は比較的堅調に推移してきましたが、景気回復のために行った「量的緩和第3段(QE3)」を縮小する懸念から、米国市場だけでなく、資金吸い上げの影響が出やすい新興国の通貨が売られるなどの影響が出ています。
欧州経済は「小康状態」ですが、警戒感を緩めない欧州中央銀行(ECB)は11月に政策金利を0.5%から0.25%に引き下げる決定をしました。まだまだ万全ではないのです。中国も、習近平体制が本格的に稼働し始め、李克強首相の名に由来する「リコノミクス」を推し進め、7%台半ばの成長を維持していますが、国内での動乱などもあり、かつての勢いを取り戻せるかは疑問です。
2014年の日本経済は波乱要因含みですが、本書を読み進めることで、2013年の日本や世界経済を振り返り、さらには2014年の経済についての基礎知識を得ていただければ幸いです。
第一部 日本経済の現在と、この先
【消費税増税で景気はどうなるか】
01 2014年4月から消費税率が8%に。景気は悪くならないの?
02 給与が上がらない中で「悪いインフレ」が起こり始めた
03 消費税増税によって、高額商品が特にダメージを受ける
04 今の景気対策では、消費税増税による景気腰折れを防げない
05 安倍首相が10月1日に消費税増税を表明した理由
06 今回の増税は、財務省にとって最高のシナリオだった
【アベノミクスの金融政策を読む】
07 アベノミクス「3本の矢」 2013年振り返りと2014年の見通し
08 世界中にインパクトを与えた「異次元の金融緩和」は吉と出るか、凶と出るか
09 「異次元の金融緩和」は急速な株の乱高下を引き起こした
10 「異次元の金融緩和」で増やしたお金はどこにいくのか
11 「異次元の金融緩和」で日銀が大量に買い入れた国債はどこにいくのか
12 なぜ、中央銀行はリスクを負ってはいけないのか
【アベノミクスの成長戦略を読む】
13 日本経済が成長し続けるために必要な3つのポイント
14 法人税減税は課税ベースを広げたうえで行うべき
【円相場、この先どうなるか】
15 円安になっても、日本の貿易収支は期待どおりには改善されていない
16 円安はどこまで進むのか? 円相場の行方を探る
【TPPでどうなる? 日本の農業・医療】
17 政治的に避けられないTPP交渉参加 産業育成と安全保障、2つの視点
18 日本のTPP参加は国内の農業にどんな影響を与えるか
19 日本の食料自給率向上と日米「食料安全保障」問題
20 なぜ、日本の医師会はTPP参加に反対しているのか
【この先、日本の経済はどこへ向かうのか】
21 東京五輪2020は本当に日本の景気を良くするのか
22 1964年の東京五輪と2020年とでは、何が違うのか
23 2038年に国民年金が枯渇する? 年金の未来を考える
24 2014年の日本経済を予測する
25 長期間、日本経済が成長できずにいる理由とは
第二部 世界経済の現在と、この先
【世界の景気のカギを握る米国経済】
26 米国経済は景気低迷から立ち直りつつあるが……
27 QE3の縮小が世界経済に大きな影響を及ぼす
28 米国景気は減速しつつある? FRBがQE3縮小に踏み切れない理由
29 なぜ、米国の新年度予算はなかなか決まらなかったのか
30 2014年の米国経済を予測する
【欧州問題は解決するか】
31 欧州経済は底を打った? 金融不安は小康状態
32 欧州問題が解決しない根本的な理由は「南北の格差」にある
33 2014年の欧州経済を予測する
【中国経済バブルははじけるのか】
34 世界経済の大きな爆弾? 中国シャドーバンキング問題とは
35 シャドーバンキングによるバブルが崩壊したら、中国経済はどうなるのか
36 2014年の中国経済を予測する
【この先、世界経済はどこへ向かうのか】
37 2014年の世界経済を予測する
第三部 決算書から読みとく注目の8業界14企業
【決算書の基本を知る】
38 意外とカンタン! 企業の決算書の読み方
【化粧品・日用品業界】
39 カネボウ白斑問題の影響はどれほどか? 花王の決算内容を分析する
40 中国展開を進める資生堂 業績アップのカギは日中関係にあり
【IT業界】
41 ソーシャルゲームで一世を風靡したGREE 人気の急速悪化で業績も大幅に落ち込んだ
【住宅業界】
42 消費税増税と金利上昇予測による「駆け込み需要」で潤う積水ハウスと大和ハウス
【鉄鋼業界】
43 業績回復中の神戸製鋼 生き残りを賭けた構造改革は成功するのか 98
【外食業界】
44 業績悪化が止まらないマクドナルド 明るい兆しは見えるのか 100
45 予想以上の円安による原料高に苦しむ吉野家 102
【金融業界】
46 「異次元緩和」で日本国国債を手放し始めたメガバンク 三菱UFJ銀行と三井住友銀行
【航空業界】
47 JALの再上場から一年 航空大手2社の明暗が分かれた理由
【電力業界】
48 資金注入によって延命している東京電力 一度、破綻処理をすべきではないか
49 業績悪化に歯止めのかかった関西電力
巻末特別付録:
1980年〜現在 景気指標データ一覧
【2013年12月発行/2014.3.14読了】
【備忘録と2014年末時点での評価】
第一部 日本経済の現在と、この先
【消費税増税で景気はどうなるか】
01 2014年4月から消費税率が8%に。景気は悪くならないの?
・給与が上がらなければ景気は減速することは間違いない
・景気が回復してきたとはいっても、一般国民の給与は増えないし、一部で資産効果が生じているだけで、全体消費はそれほど伸びていない。
>当たり
02 給与が上がらない中で「悪いインフレ」が起こり始めた
・円安の影響で消費者物価が上昇〜輸入価格の上昇によるインフレは「悪いインフレ」。物価上昇分が国外に出ていくだけ
>当たり
06 今回の増税は、財務省にとって最高のシナリオだった
・財務省は予算の配分権を強化する増税は願ったりかなったり。減税はしたくない
【アベノミクスの金融政策を読む】
07 アベノミクス「3本の矢」 2013年振り返りと2014年の見通し
・1本の矢「金融政策」〜量的緩和、2本の矢「財政政策」〜大規模な公共事業/ここまでの効果は一時的
・継続的に経済成長を続けていくためには、3本の矢「成長戦略」が必要/まだ具体的なものは出ていない(2014年3月14日現在)
【アベノミクスの成長戦略を読む】
13 日本経済が成長し続けるために必要な3つのポイント
@(宇宙・航空・機械・自動車・アニメなど)日本の強みを活かせるような分野を育成する政策
A課税ベースを広げたうえで、法人税率を引き下げ
B大胆な規制緩和
【円相場、この先どうなるか】
15 円安になっても、日本の貿易収支は期待どおりには改善されていない
・日本は円安の悪い影響が出やすい産業構造に変化した
16 円安はどこまで進むのか? 円相場の行方を探る
・貿易赤字の拡大、欧州危機の小康状態、米国の量的緩和縮小から円安ドル高傾向は当面続く
>当たり
【この先、日本の経済はどこへ向かうのか】
21 東京五輪2020は本当に日本の景気を良くするのか
22 1964年の東京五輪と2020年とでは、何が違うのか
・経済効果にはあまり期待しない方がいい
・東京への一極集中がさらに進んで、地方の衰退がさらに進む流れを加速化するかも
24 2014年の日本経済を予測する
・消費税増税前の駆け込み需要の反動に注意
・アベノミクスの2本の矢は一時しのぎにすぎない
・2014年の日本経済は「弱い」とまで言わないが、力強さがない
>当たり
25 長期間、日本経済が成長できずにいる理由とは
・国家の衰退は「制度的要因」が原因〜既得権者が経済成長を阻害
第二部 世界経済の現在と、この先
【世界の景気のカギを握る米国経済】
26 米国経済は景気低迷から立ち直りつつあるが……
・2013年の米国経済は好調ながらも少し翳りはある
・アルゼンチンのデフォルト危機にも注意を
>今のところあんまり話題にはなってませんが…
【欧州問題は解決するか】
33 2014年の欧州経済を予測する
・「南北格差」は1〜2年で解決できるものではない
・不安要因が出てくること一気に悪化する恐れも
【中国経済バブルははじけるのか】
34 世界経済の大きな爆弾? 中国シャドーバンキング問題とは
・シャドーバンキングの資金が、過剰な投機を引き起こし、バブルになっている懸念も
36 2014年の中国経済を予測する
・中国経済はまだ回復に転じていない
・習近平による反腐敗闘争の影響で消費の伸びが鈍化する一方で、賃金が上昇し始めている
【この先、世界経済はどこへ向かうのか】
37 2014年の世界経済を予測する
・最大の注目ポイントは頼みの綱の米国経済
総括すると、ほかの予測本よりは当たってますね(^_^;)