2014年03月08日

ソチパラリンピック開幕となでしこデンマークに初勝利の件を前振りに、「新装版 日本語の作文技術」本多勝一

本題に入る前に、日本時間の本日未明から第11回冬季パラリンピック・ソチ大会開幕
そんな中、隣国ウクライナで同じ黒海に臨むクリミア半島にロシアが軍事介入しているようですが、パラリンピックもオリンピック休戦の対象じゃね?
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サッカー2014/3/7(金)14:10(日本時間23:10)〜 アルガルベカップ・1次リーグ第2戦/ベラ・ビスタスタジアム(ポルトガル・パルシャル)
日本女子 1(1 前半 0)0 デンマーク女子
      (0 後半 0)
【得点】
岩渕真奈(前半43分)
 中央ハーフウェーライン付近から北原が右サイドに展開。受けた中島が中央の岩渕にパス、受けた岩渕がDF2人を振り切りペナルティエリアに侵入。GKと1対1になりそのまま右足の強烈なシュート。ボールはGKの頭上を越えゴール中央に突き刺さる。
この試合に関しては、ニュースでの岩渕真奈選手のゴールシーンしか見ていないので、さらに詳しいことは(明日9日開幕の明治安田生命J3リーグ開幕戦(対FC琉球戦)U22選抜チーム招集選手の件も含め)こちらをご覧いただくとして、
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昨日のエントリーに引き続き、今回も文書読本の紹介。
<「新装版 日本語の作文技術

ちなみに、もう1冊の
鶴見俊輔「文章心得帖」はまだ読んでませんが…

ともあれ、この本では単純明快。

「読む側にわかりやすい文章を書くこと」

これだけが、作文技術で到達すべき目標であると…

ところで、著者や著者の三人のお子さんのときは(管理人自身も含め)、大学を出るまでに日本語の作文技術に類することはひとカケラも学ぶことはなかったというのは、今でも?

本本多勝一新装版 日本語の作文技術」(講談社
【内容紹介】
あなたのメールもレポートもたちまち「名文」になる!
伝説の名著が、読みやすく、使いやすくなって新登場!!

相手に伝わる文章をどう書くか。それを教える類書が、このロングセラー以外に未だに無いとは驚きである。――筑紫哲也(ジャーナリスト)

「漢字をいくら沢山おぼえても、またいくら古典を暗誦したり旧カナが書けたりしても、そんなことは作文の勉強に直接的には関係ありません。作文は技術であって、記憶力やクイズ式受験への適応能力ではないのですから。私のいう作文というのは、とにかく単純明快、読む側にとってわかりやすい文章を書くこと、これだけが到達すべき目標のすべてです」――<「はじめに」より抜粋>

【目次】
第1章 なぜ作文の「技術」か
第2章 修飾する側とされる側
第3章 修飾の順序
第4章 句読点のうちかた
第5章 漢字とカナの心理
第6章 助詞の使い方
第7章 段落

【著者】
本多勝一(ほんだ かついち、1932年1月28日 - )〜ジャーナリスト
・「日本語」への関心
日本語に対する関心も深く、『日本語の作文技術』『実戦・日本語の作文技術』では、読点の打ち方や一つの被修飾部に複数の修飾部を必要とする場合の並べ方といった、分かりやすい日本語を書くための文章の書き方を明確にルールとして提唱している。また、独自の観点からアメリカ合衆国を「アメリカ合州国」と呼ぶこと、また第二次世界大戦後占領軍によって強制され定着した方法から日本語として合理的な、桁数の多い数字の4桁区切り表記へ戻ることを主張している。
また、日本において標準語が偏重され方言が軽んじられていることを批判している。一方で、普通語(標準語)以外の地方語が徹底的に弾圧されていた文化大革命期の中国を「共通語と方言(または少数民族言語)との間に階級差別のない関係」を実現したとして賞賛する発言も残している。
なお、本多は大江健三郎の辛辣な批判者として知られるが、その文章にも厳しい批判を加え、「悪文」の典型として指弾している。
【2005年9月発行/2014.1.24読了】

【備忘録】
はじめに
・外国語ではどこにカンマを打つべきかを実にうるさく教えているのに、肝心の日本語では小・中・高の段階でまともに教えられる教師すらいない
・自らの頭でものを考え、独創的な仕事をするには、理解力と記憶力よりも、独創性・創造力・想像力を最も必要とする作文を重視すべき。
・「読書感想文」は理解力のテスト
>当ブログの書評エントリーもだ(汗)
・「尺八」の教え方の例で、日本人の先生は理屈抜きに先生に密着させてやり方を真似させる「秘伝」方式。一方、アメリカ人の先生は「技術」から入る(初心者にはアメリカ人方式の方が上達が早いのでは?)

第1章 なぜ作文の「技術」か
・目的はただひとつ「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」

第2章 修飾する側とされる側
・「修飾の順序」と「句読点の打ち方(特に読点)」の2つさえ一応のレベルに達すれば、みなさんの文章は格段に良くなるはず
・かかる言葉と受ける言葉はできるだけ直結せよ
・翻訳は「原文の意味を完全に理解」し、「それを完全な日本語として建築する」という2つの仕事をどちらも同じ比重でしなければならないが、2つとも不完全な訳本が多い。

第3章 修飾の順序
(1)句より節を先に
(2)長い順に
(3)大状況ほど前へ
(4)親和度(なじみ度)の強弱

第4章 句読点のうちかた
・第一原則:長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界に点を打つ(重文の境界も同じ)
・第二原則:原則的順序が逆順の場合に点を打つ

第5章 漢字とカナの心理
・漢字とカナを併用するとわかりやすいのは、視覚としての言葉の「まとまり」が絵画化されるから
(ローマ字表記の場合の単語ごとの「わかち書き」に当たる役割を果たしている)
・表記法のの異なる外国語をカナに移すことは不可能なので、どれが発音して原語に近いかを考えた上で、日本人にとって発音しやすい表記でいい

第6章 助詞の使い方
・助詞の中で飛び抜けて重要で、かつ便利な助詞は「は」
(1)象は鼻がながい〜題目を示す係助詞
(2)蛙は腹にはへそがない〜対照(限定)の係助詞
・主語はなくてもいいが述語がないのはダメ

第7章 段落
・小説以上に論文のなどの方が勝手な改行は許されない
・どこで改行すべき分からないということは、書く人自体が論理的な文章を書けていないということ

【参考書評等】
本多勝一「新装版 日本語の作文技術」は実践的(passingloop)
本多勝一「日本語の作文技術(新装版)」講談社を読み返す。(Rockで怠惰な1日)
青木宣明のブログ「本多勝一:新装版 日本語の作文技術,講談社 (2005)」
書評のサイトDATALIBRARY/『新装版 日本語の作文技術』 本多勝一 講談社 2005年
Amazon書評
読書メーター
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なお、こちらのがより実践的な内容のようで…
実戦・日本語の作文技術
ご参考:FC2ブログの作り方・作成「誤解されにくい文章を書くための四原則+1
posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:16 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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