候補者リスト(敬称略)の中には、石毛宏典、大島康徳、岡田彰布、佐藤義則、篠塚和典、西村徳文、西本 聖(←以上「プレーヤー部門」、以下「エキスパート部門」→)、加藤英司、権藤 博、長池徳士、ランディ・バース、平松政次、ブーマー・ウェルズ、大沢啓二(故人)、土橋正幸(故人) らの先に選ばれてもいいような人がいるような気はしますが…
掛布さんなんか候補者にもなってないし…
清原・桑田・古田はまだ早いと思うし、原監督は辞めてからエキスパート部門で受賞してもいいでしょうし…
ということで、一気に若返った印象。そもそも(故人は除き)50歳代になってから受賞するものかと…
さらに詳しいことや他の方の見解はこちらをご覧いただくとして、
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(Ser.7432・3285日連続更新)
野茂さんはメジャーの方でも候補に上がってましたが残念ながらそちらは落選。
しかも、来年以降候補者として残ることができる得票率5%に、はるかに届かない1.1%で、野茂氏が記者投票による殿堂入りする可能性はなくなったとか…
(ただし、将来的に殿堂入りメンバーらで構成する委員会による選考で、選ばれる道はあるとか…)【サンスポ記事より】
もっとも、野茂さんが大リーグに挑戦し、実績を残したたおかげで、その後メジャーへ挑戦する日本人野球選手が続出したわけで、その先駆者としての功績は大きいかと…
他の選手も当時はメジャーに挑戦するなんて思いも寄らなかっただろうし、そこを半ば強行突破のような形で行ったんのに問題がないとは言えませんが、常識にとらわれず、意思を貫いたのは評価されるべき。
ということで、この本。
「ぐっちーさん日本経済ここだけの話」
何事も人の言ったことやいわゆる「定説」というものを鵜呑みにせず、自分の頭で考えてみることが重要
といいたいのは、よくわかりました。
特に、「日本国の財政破綻の可能性」と「円高悪、円安善」という定説について…
山口正洋「ぐっちーさん日本経済ここだけの話」(朝日新聞出版)
アエラの人気連載待望の書籍化。連載を厳選・大幅加筆したうえ、「円高悪玉論」や財政破綻論のウソ、消費増税の是非を論ずるほか、「アベノミクス相場」を読むコツ、日本再生の処方箋など。池上彰、押切もえ、榊原英資各氏との特別対談を新たに収録。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
どうしたら本物の経済状況を見抜けるのか?巷には全く出ていない「自己防衛専門」、まさに「自衛隊」の発想に基づき、どう「魔の手」から逃れていくか、を心から考えて書いた本。特別ゲスト対談・池上彰、榊原英資、押切もえ。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 メディアも評論家もウソつきだらけ
第2章 「強い通貨」を持ってはいけない?
第3章 日本の財政に増税は必要ない
第4章 アジア経済を読み解くコツ
第5章 日本企業が生き残る道
第6章 日本再生=地方再生これが処方箋だ
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
山口正洋(ヤマグチマサヒロ)
1960年、東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。丸紅に勤務した後、86年からモルガン・スタンレー、ABNアムロ、ベアー・スターンズなど欧米の金融機関を経て、ブティックの投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで幅広く手がける一方、「ぐっちーさん」のペンネームでブログなどを執筆、2007年にアルファブロガー・アワードを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2013年7月発行/2013.12.8読了】
【備忘録】
はじめに
・プロから見ると「ウソ」としか言えないような情報が大手の「経済新聞」と称する紙面にごまんと書いてある。現場で起きていることとあまりにも違うことが新聞には書いてあるし、テレビで言っていることは全くの取材不足で、ふざけた情報がほとんど
・遠回りだけれど、結局最も手っ取り早い方法は、皆さんにある程度の知識を持っていただき、「これはウソだな」とか「ちょっとおかしいな」という鑑識眼、選球眼を身につけていただくしかない
第1章 メディアも評論家もウソつきだらけ
・国の債務に関してはGDP比で見ること自体無意味で、実は借り入れの比率こそがキーポイント。過去に破綻した国はこの比率は50%以上。日本は5%程度なのでまだ大丈夫
・メディアの数字を信じてはいけない
・大新聞の三大嘘〜自分の感覚を信じることが大切
@ 円高悪玉論〜資産国日本では円高こそ国是
A 財政問題〜財政破綻が予想される国の通貨が世界最強で、金利が世界最低だという現実をどう合理的に説明できる?
B 格差拡大〜今は一流大学を出ても家の一軒が建つかどうか?学歴よりやる気の問題
・東日本大震災は大変不幸な出来事であったが、一部の大手メディアは政府の情報をさして検証もせずに流していることに国民が気づいたことが、あえていえばプラスの成果
・金融格付けなんて、何かあったときに責任転嫁に使うためのツールにすぎない
・日本の大学の先生は立派な金融論を述べるけど「実際、やったことありますか?」〜米国の場合は(政権交代で)経験に裏打ちされた専門家が教える側に回ることがあるが…
特別対談@ アベノミクスとメディア陰謀論(池上彰さん)
・アベノミクスは先に消費が活発になって、次に景気がよくなるという「期待に働きかける」という政策だが、まずは雇用・所得を安定・向上させることが先なのではないか?
・アメリカは雇用の問題はあるが、シェールガス革命のおかげで資源国になってドルも上がっていくだろう
・欧州は金融だけでなく、財政も統合して、合衆国になるしかないのでは?
・中国は労働人口の減少のスピードが当初の予測より早いので、もう終わったかもしれない
・メディアも空気に左右される
第2章 「強い通貨」を持ってはいけない?
・世界で自国の通貨が安くなって喜ぶのは日本だけ
・日本の外需依存度は15%程度でしかなく、完全に内需依存の国。円高になれば国内の購買力が上がる
・1ドル=75円が150円になったとしても輸出企業の従業員の給料が2倍にはならないが、食料品などは倍になる可能性もある
・円が安全な通貨でなければ円高になるはずがない
・円安で本当に景気が回復するのか?円高の方がトータルでメリットがあるのでは?
>私見:1ドル=100円程度で安定しているのがベスト
・最近の貿易赤字は原発の停止による化石燃料の輸入増大によるもの。円安になったらもっと赤字が増える
特別対談A 通貨があんまり安くなるとまずいぞ(榊原英資さん)
・1ドル=88円〜98円くらいで動いていれば日本経済にとって大した問題ではない
・老朽化対応の公共投資はやるなら「今でしょ!」
・消費税増税は「今ではないでしょ!」まずは、景気対策から
・日銀の独立性は絶対に維持しなければならない
・中長期的な財政再建の絵は示さなければいけない
・規制緩和も必要(特に、医療・教育・農業分野)
第3章 日本の財政に増税は必要ない
・「返せ」と請求されない性質の借金が、国の財政における国債
・国民の一人ひとりにお金を渡しておのおの自由に使ってもらうのが、今の時代の究極の景気対策(つまり「減税」)
・竹下元首相が消費税導入審議の国会で答弁した消費税の問題点
@ 逆進的な税体系〜所得再配分機能を弱める
A 中堅所得層の税の不公平感を加速させる
B 所得税がかからない人たちに過重な負担を強いる
C 税率の引き上げが安易に行われる懸念あり
D 事業者の事務負担が極端に重くなる
E 物価を引き上げ、インフレを招く
・今の日本には、将来的にどういう国家のかたちを目指し、どの税制がベストなのかを議論する時間が十二分にある
・過去に消費税を上げて財政が改善した例はない
・今の状態で物価が上がると、もっと倹約して消費が冷え込むのでは?
第4章 アジア経済を読み解くコツ
・中国は経済的にも、もはや日本より上の存在と認識すべき
・アンフェア中国〜コストの安さは労働賃金の不当な低さ、社会保障負担なし、知的財産保護なしからきている
・中国でビジネスをするということは、だますかだまされるかの世界〜これは中国人の国家に親兄弟を殺された原体験からきている国への不信感からきている
・韓国で世界的に評価されているのは「江南スタイル」であって、「整形8等身美人」ではない
・日本もこれはアジアだと思えるものを売り込んでいくべき
・シンガポールはこれまで「官僚機構を除いて」日本をお手本にしてきたが、今後は日本がシンガポールを見習って、稼ぐ能力のある人や企業ができるだけ活動しやすい状況にしておくべき
・「日本=誠実」〜ダイソーやセブン-イレブンで売っている商品なら大丈夫
・2013年1月18日にジャカルタで行う予定だった幻の安倍首相スピーチ→・開かれた、海の恵み―日本外交の新たな5原則―
特別対談B これから先、何に投資すればいいの?(押切もえ)
・20代の女性で貯蓄をするというのは、経済学的にはモデルから離れた傾向
・もえ「将来何があるかわかりませんから、しっかり貯めておかないと」
・TPPは選択肢が増えるという意味では悪いことではない。ただし、選べるための知識が必要
・まずは、自分の興味のある分野から情報収集
・最低限の貯蓄は持っていないと、何かが起こったときに対応できない
・投資のタイミングは、皆が予想していなかったことが起きた時
・不動産の価格は在日外国人が目をつけるところとつけないところと二極化する
・英語の勉強は必須。余裕があれば中国語も
・自分に対する投資だけは続ける必要がある
第5章 日本企業が生き残る道
・今の日本は、今日より明日のほうが悪くなる国
・日本の進むべき道、ヒントはイタリア(使う人を選ぶ、高価でも欲しがる商品の開発・製造)
・汎用品で勝負しても新興国にはかなわない
・就活も要はやる気と語学の問題
・技術の裏にあるコンセプト全体を売ることまでできていないのが日本の問題点
(例:フランスTGVと日本の新幹線とでは、スピードではTGVが勝るものの、ダイヤの正確さなどの安定性で新幹線にかなわない。そもそも、日本以外では鉄道は貨物輸送が主力で長距離旅客輸送のコンセプトがない)
・日本の生産財は代替がきかないものばかり
・日本ブランドの根底にあるのは「おもてなし」の精神
・今日本がやるべきことは、新たなニーズに対応した多数の「マイクロ企業」を生み出すこと
第6章 日本再生=地方再生これが処方箋だ
・洗練された消費者に大企業は必要ない。大量消費マーケットは新興国にしかない
・経済は常にリスクとリターンで構成されているもの。東日本大震災の復興に関しては、自らリスクを取る国民の知恵と経済力を結集させる道筋を作るのが、政府の役割
「蕎麦ときしめん」
・お金を生み出さいない建物は墓石と同じ(ディズニーランドの渋滞を起こさない駐車場こそ、人を集めお金を生み出す建築物)
・地方再生=金もうけ
(地方の皆さんが自分の生活を明るく楽しくすごしていることから)
【ご参考】
・日本の個人投資家は「情報弱者」 ぐっちーさんが緊急アドバイス(dot.asahi)
・和歌山サイエンスカフェ「インフィニティ」
・サンチャイ☆ブログ(संचै पत्र)
・本読みの記録
・経済的自由を目指すブログ
・わいもこおばさんの日記
・じゅずじの旦那
・池上彰さん・山口正洋さんと。(押切もえオフィシャルブログ)
・Amazon書評
・読書メーター