2013年11月28日

例の「グラティ」とかいうパフォーマンスの件を前振りに、【書評?】「ヘイトスピーチとたたかう!――日本版排外主義批判」有田芳生


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モノの見方というのは、その人の置かれた立場により異なるのもので、阪神ファンの多数派の見解は、引用したTweetのとおり。
【他の阪神ファンの方の意見】
グラティこと例のアレ(自称阪神タイガース評論家)
11月26日(火)(阪神守護天使・今日のおちちゃん)
俺は気に入っていた(タテジマに魅せられて)
「グラティ」よりも(相手投手降板時の)「蛍の光」と(巨人戦以外での)「クタバレ讀賣」コールがいらんと思うけど…
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一方、他球団ファンからは否定的な見解が多いようで…
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もっとも、自分のひいき球団のことは好意的に、それ以外のチームのことについては否定的に見てしまうのがファンの常と言ってしまえばそれまでですが…




さらに付け加えれば、某球団ファンの得点時のオレンジのタオル回しも相手チームのファンの立場で見れば気分のいいものではない。元々、Jリーグの応援が発祥だったのを浦和レッズサポ兼千葉ロッテマリーンズファンが野球の応援に取り入れたもので、それを某球団のファンがパクったのに、自分たちのオリジナル然としているのが余計に腹立たしい(●`ε´●)

ということで、立場が異なれば見方もかわるという流れでこの本。
ヘイトスピーチとたたかう! 日本版排外主義批判

もっとも、ヘイトスピーチは行き過ぎだとは思いますよ。たとえ、先方に反日的な態度・行動・発言があったとしても…

お互い憎みあっていてもマイナスの波動しか起こさないしね。

とは言っても、お互いの主張を聞いたうえでも、正解は足して二で割るところにあるとは限りませんが…

本有田芳生ヘイトスピーチとたたかう! 日本版排外主義批判」(岩波書店
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「殺せ!」「出て行け!」といった在日韓国・朝鮮人らへのヘイトスピーチ(差別扇動)。差別をあおりたてる排外主義的なデモ。日本でいま何が起こっているのか。そこに集うのは誰なのか。差別に対抗するカウンターとは何なのか。ヘイトスピーチの規制は「表現の自由」を損なうのか。不正義とたたかうために立ちあがった著者が、その問いに答える!安田浩一・師岡康子との座談会も収録。

【目次】
はじめに

第1章 新大久保・鶴橋から世界に広がる「日本の恥」
ヘイトスピーチの実態/きっかけ/知らなかった現実/新しい「右翼」?/在特会の成り立ち/在特会はどのような人たちか/在特会の主張する「在日特権」とは/これまでに在特会が起こした事件

第2章 カウンター勢力の台頭から,デモ中止へ
カウンター勢力の台頭/「しばき隊」と「プラカ隊」/多様化するカウンターアクション/新しい運動のかたち/最初の院内集会/広がるメディア報道/現場でしか分からないこと/デモの中止をもとめて/二回目の院内集会/私への攻撃も始まった/逮捕者と,コース変更と,デモ中止

第3章 表現の自由と法規制
人種差別撤廃条約の意義/「日本に人種差別はない」?/国会での質疑と日本政府の問題点/答弁から見えてくる「人権意識の乏しさ」/法的にできることはないのか/「人種差別」規制は「表現の自由」を妨げるのか/マスコミの論調が変わった/各国の人種差別禁止法/私が「法規制は必要だ」と考える理由

座談会 差別へのカウンター
はじめに/蔓延する「被害者意識」/在特会の前史/「過激化」の背景/メディア・政治の責任/カウンターについて/「どっちもどっち」論をこえて/差別の現実を直視せよ/差別禁止法が必要/表現の自由との関係/差別禁止は国の責任である/おわりに

これまでの経緯
あとがき


【著者情報】(「BOOK」データベースより)
有田芳生(アリタヨシフ)
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト、参議院議員。出版社勤務を経て、フリーのジャーナリストとして活躍。2007年まで日本テレビ系の『ザ・ワイド』に出演。2010年に民主党から立候補し参議院議員となる。2013年3月には「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」を呼びかけ、ヘイトスピーチの問題に積極的に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2013年9月発行/2013.11.10読了】


【備忘録】
はじめに
・ヘイトスピーチとは(Wiki
〜「憎悪表現」と訳すよりも「差別扇動」または「差別・憎悪の扇動」の方が適切なのでは

第1章 新大久保・鶴橋から世界に広がる「日本の恥」
・横田滋氏「自分たちの考え方と違う人を許さないという姿勢は、本当によくない」
・在特会(在日特権を許さない市民の会Wiki
〜彼らには、たまたまデモに遭遇した一般市民の共感を得ようという発想はない。過激に振る舞うことで、ネット界の「在特会予備軍」の共感を得られればいいと考えているのだろう
〜7つの約束(HPから原文通り)
1.在日による差別を振りかざしての特権要求を在特会は断じて許しません。
2.公式サイトの拡充、各地での講演会開催などを様々な媒体を通じて在日問題の周知を積極的に行っていきます。
3.各所からの講演要請があれば在特会は可能な限り応じ、集会の規模を問わず講師の派遣を行います。
4.「在日特権に断固反対」「在日問題を次の世代に引き継がせない」意思表示として在特会への会員登録を広く勧めていきます。
5.当面の目標を登録会員数一万人に定め、目標に達し次第、警察当局や法務当局、各地方自治体、各政治家への在日問題解決の請願を開始します。
6.在日側からの希望があれば、放送・出版など様々なメディアにおいて公開討論に応じます。
7.不逞在日の犯罪行為に苦しむ各地の実態を知らしめ、その救済を在特会は目指していきます。
・在特会の主張する「在日特権(Wiki)」とは
1.特別永住資格〜救済によって得られた「資格」であって「特権」ではない
2.朝鮮学校補助金交付〜「各種学校」として若干の補助金をもらってはいるが、寄付金が免税にならないなそ不利な状況もある
3.生活保護優遇〜厚生労働省社会・援護局に確認したところ、在特会の主張を裏付ける回答は得られなかった
4.通名制度〜通名が犯罪を助長しているという「在特会」の主張は言いがかり。在特会の桜井会長だって通名使ってるし…
(ご参考)
在日特権の真実
ネット上まことしやかに在日特権なるものが流れていますが何も根拠のないものが殆どです。このブログでは法律的根拠のあるものや公的ソースのある特権のみ紹介します。
ホンマかいな在日特権?
「在日コリアンは無条件で生活保護がもらえる」などという噂に疑問を持った方へ。
韓国を嫌うためのデマを検証するサイトです


・(在特会は)自分たちは社会から虐げられているという被害者意識と、自分たちが享受すべき権利を奪ったのは「在日」だという妄想に突き動かされているだけ

第2章 カウンター勢力の台頭から,デモ中止へ
・ヘイトスピーチは(精神的に傷つくことで反論する気力が喪失し、言ってもムダで余計に攻撃されるだけだから沈黙してやり過ごそうと)「沈黙効果」を生み出す。言論の自由が言論の自由を阻害する。
・一水会最高顧問鈴木邦男氏「日の丸は日本の優しさ、寛容さを表すものなのに、排外主義に使われるなんて、(在特会は)右翼ではなくて、迷惑だ」

第3章 表現の自由と法規制
・日本は人種差別条約に加入しているのに、人種差別やヘイトスピーチを禁ずる法律がない。条約では法律整備努力義務をうたっているのに
・ヘイトスピーチの横行に対して「国民の良心」に委ねるというのでは、安倍首相の責任放棄だ
・法的には、特定の個人や団体を対象にしたものでないと現行刑法の脅迫罪や名誉毀損罪には取り締まれない
・言論・表現の自由といっても無条件ではない。ヘイトスピーチを規制しないとかえって言論・表現の自由がおびやかされる
・大手紙は法規制に慎重
・アメリカ−表現の自由は重んじる(ヘイトスピーチまでは規制されない)が、ヘイトクライムは厳しく処罰
・イギリス−ヘイトスピーチ規制でマイノリティの尊厳を守る
・オーストラリア−例外を定めて表現の自由を規制
・カナダー刑法でヘイトスピーチを禁止
・ドイツ−刑法の「民衆扇動罪」「侮辱罪」でヘイトスピーチを規制

座談会(諸岡康子安田浩一) 差別へのカウンター

【参考書評等】
前田朗Blog
今日のレポートは何だ
Amazon書評
読書メーター

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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 07:33 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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