当初の案では、CS、SS出場チームが重複した場合の出場クラブの繰り上げがあり、ステージ3位が故意に敗れて年間勝ち点1位とステージ1位を重複させて繰り上げを狙うといった問題があったのですが、新しい案ではその繰り上げはなくなりました。
そもそも、1リーグの中でポストシーズンゲームをやろうとするから無理が出るわけで…
その辺りのさらに詳しいことや2ステージ制の賛否についての他のサッカークラスタの皆さんの見解はこちらをご覧いただくとして、
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(Ser.7302・3220日連続更新)
こちらの方が解決はもっと困難な件の関連本。
北方領土・竹島・尖閣、これが解決策
・地元の意見を聞こう!以上って、それで済めばいいんですけど…
・海の利用を進めよう!
・国境問題の解決はそこからはじまる。
ややこしく考えないでシンプルにいこう。
ということ?
岩下明裕「北方領土・竹島・尖閣、これが解決策」(朝日新聞出版)
「海を自由に利用したい」という現地の声を反映した解決策を立てるべきだ
──日米同盟に寄りかかるだけで外交交渉の指針を持たない日本政府に、
「領有権」と「海の利用」をセットにして北方、竹島、尖閣のそれぞれについて独自の大胆な解決案を示す。
【目次】
はじめに
序章 日本をとりまく海域――虚構と現実
・「海洋大国」という自画像
・希望という名の「境界」
・危機のユーラシア海域
・言説のなかの領土問題
・境界の身体性を求めて
第1章 領土問題――日米同盟の従属変数
・不可視の領土問題
・北方領土問題――同盟の形成
・尖閣諸島――同盟と中国
・竹島問題――同盟の間
・失われた20年
・漂流する北方領土問題
・プレイアップされる尖閣
・「見て見ぬふり」の竹島
第2章 領土交渉――教訓と解決に向けた視座
・モデルとしての北方領土問題
・1992年――コーズィレフ秘密提案の衝撃
・日ソ共同宣言――交渉のベース
・川奈提案――ロシアの「不法行為」を忘れよ
・イルクーツク声明と好調の膠着
・「四でも〇でも、二でもなく」
・北方領土は泣いている――「平和の国賊」
・解決に向けた教訓
・交渉基礎を共有し、歴史を乗り越え、現地の視座で考える
第3章 北方領土問題――二島とαを求めて
・「領土返還原点の地」根室の本音
・北方領土の身体性
・貝殻島コンブ漁をめぐる攻防
・密室から「安全操業」へ
・パスポートなし/ビザなし往来
・国境と呼べない街
・「〇と二の間」
・根室「光の街プラン」
・北方領土にどう国境を引くか
第4章 竹島問題――忘れ去られた「かえれ海」
・歴史問題としての竹島
・竹島を引き渡すとどうなるか
・韓国のなかのプラグマティストたち
・本籍は隠岐の島/五箇
・「かえれ、島と海」
・暫定水域を越えて
・拡大する海の競合
・解決に向けて
・対馬という財産
・未来に向けたフィフティ・フィフティ
第5章 尖閣問題――海鳥たちと「生活圏」
・歴史問題化しはじめた尖閣
・中国の領土「回収」手順
・珍宝島事件の教訓
・日本の「政治」/中国の「大義」
・歴史問題からいかに切り離すか
・尖閣を「民営化」せよ
・沖縄と台湾――足元からの架橋
終章 危機と岐路の狭間
・解決アジェンダ――北方領土からはじめる
・竹島の向こう側
・尖閣と普天間
・国際関係の従属変数からの脱却
・国境はナショナリズムを信じない ・現場から自分たちで考える
あとがき
参考文献
【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
岩下 明裕
1962年、熊本県生まれ。北海道大学スラブ研究センター教授。法学博士。九州大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学、九州大学法学部助手、山口県立大学国際文化学部助教授、北海道大学助教授を経て現職。著書『北方領土問題 4でも0でも、2でもなく』(中公新書、2005)で第6回大佛次郎論壇賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2013年7月発行/2013.9.25読了】
【備忘録】
序章 日本をとりまく海域―虚構と現実
・第三国をだしにして領土を取り戻そうというアプローチは当事者と向き合わない逃げのアプローチ
第2章 領土交渉―教訓と解決に向けた視座
・中ロの間でもめていた黒瞎子(ヘイシャーズ)島(ロシア名:ボリショイ・ウスリースキー島)を分けて解決した事例(2004年10月)に学べないか
〜過去にとらわれず国境を引く
第3章 北方領土問題―二島とαを求めて
・北方領土に関しては、根室の声の多数が「四島」にこだわっていない
・戦前の日本は根室に近い側、現在のロシア側は明らかに択捉に近い方に人口が偏っている
・根室が苦しんでいるのは、国境線が決まっていないこと。極論すれば、返還がゼロでも国境が決まることでいろいろな交流ができるため、今よりはプラスになる
・生活圏が島単位ではなく、船でのつながりで島を超えても一体という例は国内にもある
・島の上に国境を引くことを恐れる必要はない
第4章 竹島問題―忘れ去られた「かえれ海」
・竹島問題は日本にとっては「領土問題」、韓国にとっては「歴史問題」
・島を譲っても歴史問題は解決しない。新たな事実を発見してくるだけでキリがない。ゆえに、歴史問題からは切り離せ
・政権が変わるたびに前政権の成果をすべて「誤り」と否定しようとする韓国政治の非継承性
・竹島は隠岐の五箇村(現隠岐の島町)の一部
・ますは境界をはっきりさせること
・国境に隣接する空間に隣人たちの足跡やプレゼンスが感じされるのはそれほど不思議なことではない
・問題なのは、島の土地が外国籍でも買えるといったルールの問題や日本人の中にある国境の島への無関心
・大事なのは当事者間で決めること。外部の第三国の意向は関係ない
第5章 尖閣問題―海鳥たちと「生活圏」
・中国は自国のポジションが弱い時こそ強硬に、強いときは柔軟に出る傾向
・尖閣も歴史問題にしてはいけない
・尖閣はもともと八重山・宮古の一部の漁師たちの生活圏だった。台湾の漁師にとっても漁場
・台湾問題が解決されるまで尖閣問題が解決される可能性は低い
終章 危機と岐路の狭間
・ロシアは日本が思っているほど、中国を脅威だと感じていない
・まずは北方領土から、次に竹島。尖閣は最後にならざるを得ない
【参考書評等】
・くらしの悩み、なんくるないさ!
・cccpcamera blog
・北方領土・竹島・尖閣諸島の領土問題の具体的な解決プラン・・・【山椒読書論(271)】(榎戸誠情熱的読書のすすめ)
・北方領土、竹島、尖閣、の領土問題がどれか一つだけ解決するとしたら(大艦巨砲主義!)
・Amazon書評
・読書メーター