2013年12月21日

日下公人が読む2013年〜日本と世界はこうなる

今年も色々とありましたが…


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という流れで、この本。

日本と世界はこうなる 日下公人が読む 2013年〜


既に2014年版が上梓されてますが、この手の本をブログで取り上げる場合、読了後早めにUPするのもありですが、年末あたりに実際に書いたとおりになっているかどうか検証した方がいいと思います。

たとえば、管理人自身がプロ野球のシーズン開幕前にプロ野球の順位予想をしてオフに検証するように…

ということで、過去の日下さんの「日本と世界はこうなる」シリーズでの検証。

2009年版では
・円高でもそれほどの打撃を受けない日本経済>これは微妙…
・総合力で評価すると日本は世界最高>?
・日本外交をしっかり確立するには、核兵器を持てばいい。(それが一番安くて効果的)
>安倍さんが今やろうとしている?
・自分の国を自分で守る気概のない国が滅びるのは歴史の法則>竹島の例を見よ
・農協が圧力団体〜農家の自主性を奪っている>確かに
・無駄な公共事業の削減、赤字の国営事業の民営化、国有財産の売却で消費税は上げずに済む>まずはそれやって。
・保険、年金は個人責任で>TPPに参加するということはそういうこと
・国際社会の中では、日本は格差の少ない方>その後格差は段々と拡大

2012年版では
・これからの未来の文化を作るには江戸時代のほうがよほど参考になる
>そういう動きはありますね。
・中国も分裂・分解に向かい長期停滞する>前々から言ってるんだけどいつよ?
・原発を持つ気になればほとんどのことは解決してしまう>安倍さんはそういう方向に動いている?
・消費税を上げる前に「国有資産の売却」と「ムダな公共事業のストップ」に方が先>それが先
ピックアップした部分が未来予想に関するところが少ないので、あんまり検証になって

本日本と世界はこうなる 日下公人が読む 2013年〜」(WAC
EU・アメリカ・中国、そして日本はどうなるのか?
2013年は金融大津波が世界を洗い、大変動が起こる。アメリカでは下層階級が反乱する可能性があり、ツケを先送りにしてきたヨーロッパは没落する。ヨーロッパの不景気の波は新興国まで広がり、世界恐慌の様相を呈する。そのとき、日本と世界の関係はどうなるのか? 日本は欧米主導に続く新しい時代を発想し、自ら実行すべき立場に立った。自国の名誉を守るための自己鍛錬から、広く世界のためにする戦いに切り換えねばならない。世界の、日本に対する期待は大きい。その期待に応えるために、日本は何をすべきか。全ての答えが本書にある!

【目次】
目次
第1章 二〇一三年は、「先進国総崩れの時代」の幕開け
(民主主義国家は福祉予算で破産する、社会主義体制は七十年続けばいいところ ほか)
第2章 金融大津波が来る!−そのとき、アメリカ、中国はどうなるか
(金融大津波の予感、財政出動は目先の緊急対策 ほか)
第3章 「信用収縮」の波が外国からやってくる−金融破綻はなぜ起こるのか
(信用補完機関とは?、欧州金融安定基金」も単なる張りぼて ほか)
第4章 近代の普遍性信仰が崩れる
(日本社会の「日本教」というバックボーン、日本教は現実対応のリアリズムだ ほか)
第5章 日本の常識が復権する
(いまは大きな転換点、「適正事故率」という思想革命 ほか)

【著者プロフィール】
日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。社会貢献支援財団会長。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。著書に『アメリカはどれほどひどい国か』(PHP研究所)、『自主防衛を急げ!』『日本既成権力者の崩壊』(李白社)、『つくられた「環境問題」』『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『2012年〜日本と世界はこうなる』『それでも、日本が一人勝ち!』(ワック)など多数がある。
【2012年11月発行/2013.3.17読了】


【備忘録】
第1章 二〇一三年は、「先進国総崩れの時代」の幕開け
・民主主義の選挙制度のもとでは、働かない人の投票によって福祉予算が膨らみ、国家財政が破綻する道をまっしぐらに歩むことになる→○
・今後、世界中が貧乏になって、万華鏡のように様々な貧乏のありようが広がることになる。2013年は、その幕開けである→○
・冷戦でソ連が負けた原因はアメリカの原水爆ではなく、日本の省エネ技術の進歩で、それを私たちも予測できなかった(旧ソ連教授)
・日本も同じで、官僚と学者の想定力は意外に貧弱だったが、しかし庶民は自ら発案し行動して、省エネ生活と省エネ社会を作った(日下)
・十倍大きな国や会社は作れるが、十倍賢い人は作れない→◎
・理性万能や民主主義万能の限界がくる→○
・日本人には「徳」がある→?
・大東亜戦争のときの日本の「軍政要領」〜占領は限定的なものとする
・アメリカの財政赤字を解消する手っ取り早い方法は、有り余っている領地を少し売ること
・民主化できちんとした指導者がいなくても大丈夫だという見本を示しているのは日本。→?
・だが、新興独裁国はその民主化がもたらす責任者不在現象につけこんできている→○
・日本の首相は暗殺してもすぐに代わりがいて、しかもたいして違いがないから殺しがいがない→○
・これからは「信用収縮」の時代へ→○

第2章 金融大津波が来る!−そのとき、アメリカ、中国はどうなるか
・国家は徴税権を持っているのでそれが担保になっている。
・先進国では暴力ではなく選挙が社会変動の原動力となり現在に至った
・(選挙に勝つために)政権維持のためのバラマキが行われ、そてを隠すための小細工。抜本的な解決は行われず先延ばしの繰り返し。そのため、金融破綻が大津波になる→○
・大銀行であれ、潰すなら早めに潰した方がいい
・国家は景気刺激とか成長戦略とかはもはやあきらめて、国民のための生活保護や失業対策事業だけをすればいい
・ケインズの主張した財政出動も、目先の雇用対策で「緊急カンフル注射」。ただそれも通用したのは中流がたくさんいる時の話で、今は効果があるかどうかは疑わしい
・アメリカはいま曲がり角→○
・中国が先進国になるためには、貧富の格差拡大や労働組合運動を乗り越える必要がある→○
・中国の根底はまだ古代(帝王の権力が絶対で人民には人権がない)→○
・チップの語源は「To Insure(保証する)promptness(迅速さ、速やかさ)」からきているという説も
・いずれにしても、ちょっと違う視点で見ることが必要。
・中国との付き合いはモノの売買だけに限定したほうがいい→○

第3章 「信用収縮」の波が外国からやってくる−金融破綻はなぜ起こるのか
・保険料が高いか安いかは博打と同じ
・役人は最後は税金で払えばいいと思っているから無責任→◎
・経済学の根本は、手金のある人が手金をかけてやる以外は商売でないとないと考える
・赤信号みんなで渡れば怖くないという社会主義のが金融の中に入ってきて、選挙で勝った政権が金融に介入するようになり、財政と金融が分離されなくなるから、金融の世界がおかしくなる→○
・これからは仲間経営の会社が強くなるはずだが、すでにそういう会社は少ない
・勤勉の動機は「他人を働かせる工夫の開発」に変わっている>成熟国→◎

第4章 近代の普遍性信仰が崩れる
・カネより国際普遍性があるのは、実は軍事力→○
・日本教は人間の自由意思を尊重する>さわらぬ神にたたりなし
・文明(地域を超えて普及していくような生産技術や社会制度)は進んでいる便利な技術が広がるように上から下へ流れ、文化(地域や民族などの生活全般、生活習慣など全般)は下から上へも流れる

第5章 日本の常識が復権する
・2013年は「裏」「ひずみ」「あいまい」「回り道」「含み」「不統一」「多極化」「ゆらぎ」といった一般にはマイナスイメージで捉えられてきた日本語が逆にいい意味になる
>「倍返し」は該当すると思うんだが…
・地域、国にはそれぞれのローカリズムがある
・心優しい日本人は平和のため、原爆などは論外で軍事力は持っていても最低限で、中国など近隣諸国ともトラブルも起こさず、世界から愛されるような国であればいいと願う
・しかしそのためにはなにをすればいいか。安倍首相に国民が期待しているのはそれ。

【参考書評】
一日一冊
本を読むと馬鹿になる,か?
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タグ:日下公人
posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 02:06 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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