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この組合せでは日本が有利かどうかなんて、そんなことは宇宙の大きさから比べれば些細なこと?
と(宇宙飛行士の)毛利 衛さんの著作「宇宙から学ぶ ユニバソロジのすすめ」の紹介を。

よく宇宙飛行士の方が、宇宙へ出ると世界観が変わると言ってるようですが、この本の内容もまさにそう。
そういえば、毛利「衛」さんって、「まもる」がすぐに漢字変換で出てこないことを想定して、「えいせい」って打って「衛星」と出てきたところに「星」を消して確定。まさに、名前のとおり人工衛星に乗る運命だった人なのかな?
毛利 衛「宇宙から学ぶ ユニバソロジのすすめ」(岩波新書)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
地球のこと、生命のこと、そして人類のこと。宇宙は私にさまざまなことを教えてくれた。二度の宇宙飛行を通して育んだ、著者独自の新しいものの見方・考え方。それが、ユニバソロジである。激変する地球環境の下、四〇億年におよぶ「生命のつながり」を絶やさぬために、地球生命として生きる道について語る。
【目次】
プロローグ
第一章 ユニバソロジへの招待
1 ユニバソロジとは何か
2 ユニバソロジの見方
3 二つの普遍性
4 生命のつながり
第二章 生き延びるということ
1 意志の力
2 NASAで学んだこと
第三章 生命をつなぐ
1 つながりのモデル
2 個の行動のつながり
第四章 自然への気づき
1 つながりを生きる
2 総合智へ、そして未来智へ
エピローグ
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
毛利 衛(モウリマモル)
1948年北海道生まれ。北海道大学大学院理学系研究科修士課程修了、南オーストラリア州立フリンダース大学大学院博士課程修了、理学博士。北海道大学工学部助教授、宇宙開発事業団などをへて現在、宇宙飛行士、日本科学未来館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【備忘録】
プロローグ
・地球はあるようにある。すべてを含んで、あるがままにある。
・ひとりひとりが、地球の大きさと生命のつながりを意識しながら生きる。そういう新しい意識をもって成長する人たちは、いままでの人間とは異なる世界観によって未来を築いていくでしょう
第一章 ユニバソロジへの招待
・常識は常識ではない
・物事を多面的に見るのと同時に、物事を少し離れた所から見る
・2つの「普遍性」〜「宇宙の普遍性」と「生命の普遍性」
・イチローの発言を聞いていると、自分の能力の限界に挑戦することが一番の生きがいであることがわかる
〜人々がイチローのプレーに魅了され、感動するのは、彼のプレーが私たち人類の生き延びる可能性を増してくれたからではないかと思う
第二章 生き延びるということ
・宇宙飛行士に死と隣り合わせの厳しい訓練が課されるのは、宇宙が未知の環境だから。まったく未知の環境に挑むとき、自分の最後のよりどころとなるのが、一瞬一瞬を「生き延びる」という意志
・"Think ahead"とは、これから何が起こるか、つねに先を予測して備えろという教え
・NASAに限らず、アメリカでは「被害を最小限におさえる」という考え方が浸透しているなと感じる場面がしばしばある。
・危機に対処する際のポイントは、感情をはさまないこと。感情に左右されず、淡々と粛々と手を打っていくことが最善の結果につながる。
・また、何が重要かの優先順位をはっきり決めておくと、いざという場面で頭を悩ます必要もなくなる
第三章 生命をつなぐ
・「生命のつながり」は「(個の新しい環境への)挑戦⇒(新しい環境での)多様化⇒(種としての)繁栄」というサイクルによって紡がれていく
・人間中心の見方を脱する
第四章 自然への気づき
・つながりを生きる(「なぜ?」を通じて考える〜プラトン哲学みたいだと…)
・つながりの逆三角形
3.生命の普遍的な流れに基づくつながり(自然環境/多様性/持続性/共生/進化/世代/遺伝子/地球)
2.人間の文化的なつながり(国、宗教、主義、政治、経済、芸術、科学、技術、教育、スポーツ、メディア、企業)
1.個人を維持するつながり(衣、食、住、快、眠)
・人類が初めて偉業を成し遂げるとき、人間は「個」や「国」という意識を超えて、もっと広くて大きな意識に変わるのではないか
・宇宙へ飛び出すということは、人類が生き延びる可能性を増やす
・オーサグラフ地図〜世界に中心はなく、ひとつにつながっている
AuthaGraph from AuthaGraph on Vimeo.
・人間が地球生命のひとつとして、これから生き延びていくためには、まず「自然(生命の基本原理)へのきづき」を取り戻す必要がある
・お互いに助け合う気持ちと「つながり」の大切さ。そして自然を敬い、慈しむ心を世界に向けて発信し、世界の人々から賛同を得ること。地球環境の限界が明らかになったいま、それは日本人の大きな人類的使命なのではないか?




