2012年02月25日

槙野と相手のハンドスプリング・スローで盛り上がった日本対アイスランド戦の件を前振りに、@yonda4 4861916763[クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則]

まずは、サッカー日本代表のキリンチャレンジ杯アイスランド戦の結果から。
▽キックオフ:2012/02/24(金)19:20
▽スタジアム:大阪長居スタジアム(大阪)
▽観衆:42,579人
▽主審:ビース(豪州)
日 本 3(1 前半 0)1 アイスランド
      (2 後半 1)
【得点】
(日本)前田遼一(前半2分)、藤本淳吾(後半8分)、槙野智章(後半34分)
(アイスランド)スマウラソン(後半48分=PK)
【戦評】
 日本が試合の主導権を握って優位に進め、危なげなく快勝した。
 前半開始間もなく槙野の左クロスを前田が頭で合わせて先制すると、その後も遠藤を中心にボールを支配。人数をかけて守る相手を崩す場面は少なかったが、後半に途中出場の中村が、藤本と槙野のゴールをお膳立てする活躍を見せた。終了間際にPKで失点したが、守備も安定していた。
先日のU-23のマレーシア戦と同様、もう少し点取れたなとは思うものの、まずまずの試合だったと評価します槙野が1得点、1アシストと活躍した上に、フィンランドさんにおみやげ(PK)まであげて目立ってましたね。その槙野の存在もソルステンテンソンの前転しながらスローインする「ハンドスプリング・スロー」の前には霞んだような気ガス。FC東京の別称は瓦斯。

さらに詳しいことはこちらをご覧いただくとして、
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そのサッカーを見る上で参考になる本として、「クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則 (サッカー小僧新書」の紹介を。
クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則 (サッカー小僧新書) [新書] / 木崎 伸也, 若水 大樹 (著); 白夜書房 (刊)
管理人自身、サッカーに関しては野球より観戦経験が浅いので戦術論の参考書籍として読んだわけですが、本書の「はじめに」に書いてあった現代サッカーの戦術のほとんどを「発明」したと言う2人。

サッカー「ゾーンプレス」を考え出し、「ディフェンスライン」を構築する手順をシステム化したアリーゴ・サッキ(プロ選手の経験のないまま監督になった理論家)
〜「誰にでもわかる」というのがポイント

サッカー「オフザボールの動き」(ボールを持ってないときの動き)の大切さを初めて世界に知らしめ、「守備は狭く、攻撃は広く」という鉄則を世に広め、「トータルフットボール」を標榜したヨハン・クライフ(名選手であり名監督)
〜常人には理解しがたいイメージ

という対称的な面は、野球クラスタ的に言うとサッキはノムさん(あるいは高校野球で何回も甲子園に出てくる学校の名物監督)に通ずるものがある一方で、クライフって(最近のオランダ1部、アヤックスのお家騒動の件【ロイターデイリースポナビ】もあってよりそう思ったんですけど)サッカー版落合博満と思ったのは自分だけ?
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というか、そんな見方をするのは自分だけですね。

で、著者は「クライフ哲学を言語化したら何が出てくるのか?その答えが本書にある」とまえがきに書いてはいるものの、Amazonの書評取材不足を露呈する木崎伸也という記事を見ると、この本だけでクライフのことを判断するのは十分ではないようですね(^_^;)

本木崎伸也若水大樹クライフ哲学ノススメ白夜書房・サッカー小僧新書
『退屈な戦術書よりも最先端のクライフ哲学を』

監督としてのキャリアを退いてから14年が経過した今もなお、ヨーロッパのサッカー最前線ではクライフのサッカー評は生きている。彼が持つサッカー観は、まったく色あせることのない最先端のものである。
2004、2008欧州選手権、2006、2010ワールドカップ。そしてチャンピオンズリーグ……。最近に行われた試合をクライフはどう見たか? そして、クライフ流の戦術哲学とは?
本書は、これまでヨーロッパにおいて語ってこられたクライフのサッカー評、戦術論、哲学を言語化!! 間違いなくあなたのサッカー観がひっくり返る"真の戦術書"となること請け合いである。

(本文構成)
第1章 クライフはシステムをどう考えているか?
第2章 クライフ哲学を知ると常識がくつがえる
第3章 クライフ流必勝法
第4章 クライフのポジション論
第5章 天才の思考法を学ぶ
第6章 試合の流れを読む14の鉄則

<第1章 クライフはシステムをどう考えているか?>
◎通常のダイヤモンドと、クライフのダイヤモンド
◎4-3-3における2ボランチと1ボランチの違い
◎2010年W杯のスペインとオランダの違い
◎勝負を分けたデルボスケの采配

<第2章 クライフ哲学を知ると常識がくつがえる>
◎10番を走らせる監督は二流だ
◎ボールホルダーを孤立させるのも戦術
◎下手な選手をうまく見せる方法がある
◎中盤の人数で上回れば、すぐにボールを奪い返せる
◎CBに組み立てをやらせるな
◎DFラインの人数は、相手FWの数+1でいい
◎バックパスが多いのは、ポジショニングが悪い証拠
◎下手なロングボールは、相手へのプレゼント
◎50平方メートルは無理でも、4平方メートルなら守れる
◎プレッシングがうまくいけば、DFはいらない

<第3章 クライフ流必勝法>
◎下手なやつからボールを奪え
◎ピッチの奥行きを使え
◎相手が慣れてないことをしろ
◎ミスを考慮してチームを作れ
◎負けていたら、ウィングは下がるな
◎相手が退場したら、こう戦え
◎方向性を決める選手を作れ

<第4章 クライフのポジション論>
CF 
◎10番もできるやつをFWにしろ。
◎4-0なら、シュートをポストに当てろ。
ウィング 
◎ゴールライン深くまでドリブルで抜けるやつを使え。
MF 
◎どの方向からもパスを受けられる。
◎ペナルティエリアの中からラストパスを出せる。
◎プレー中にしゃべらない選手はダメ。
◎炎のようになれる選手はなかなかいない。
DF 
◎ゴールに結びつけられる場所に、素早くパスを出せる。
GK 
◎11人目のフィールドプレイヤー

<5章 天才の思考法を学ぶ>
◎さまざまなクライフ伝説を紹介

<6章 試合の流れを読む14の鉄則>
◎サッカーの見方が変わる! クライフ流試合観戦術を紹介

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
木崎伸也(キザキシンヤ)
1975年1月3日生まれ。東京都出身。金子達仁の動楽作家(スポーツライター)塾を経てフリーに。2002年W杯後にオランダへ移住し、2003年からドイツ在住。2009年2月1日に帰国。以来、日本をベースに取材活動を続ける

若水大樹(ワカミズダイキ)
1982年3月30日生まれ。兵庫県出身。1988年にオランダに移住。6歳からロッテルダムで生活し、オランダ語、ドイツ語、英語を自在に操る。2001年小野伸二のフェイエノールト移籍をきっかけにスポーツ新聞の海外通信員となり、平山相太、本田圭佑らの情報をオランダから発信。その後、フリーライターに転身し、2009年12月に帰国。以来、日本をベースに取材活動を続ける。また、海外記事の翻訳も多数手掛け、雑誌ナンバーを中心に寄稿する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2010.12.1 初版第一刷/2012.2.10 読了】

【備忘録】
<第1章 クライフはシステムをどう考えているか?>
◎通常のダイヤモンドと、クライフのダイヤモンド
〜0トップはクライフが既に「ダイヤモンド型として考え出していたシステム。
〜まずは両サイドにウィング⇒ペナルティエリア内で勝負できるFWがいるか?
⇒いる:そのFWをゴール前に置き、ペナルティエリア付近で勝負させる/いない:10番タイプの選手をトップ下に置く
〜システムを決める3つの黄金法則
@必ずウィングを置く/ADFの数は、相手の数+1とする/B2列目にパスコースができるようにMFを配置する
〜システム=プレースタイル(クライフは騙しの達人)

<第2章 クライフ哲学を知ると常識がくつがえる>
〜監督は常に正しい(どんなときも俺に従え)
◎10番を走らせる監督は二流だ
〜スタミナの浪費=チーム全体の攻撃力低下
〜まずはボールを奪われないこと
◎下手な選手をうまく見せる方法がある
〜下手な選手が苦手なプレーをするような状況を周りが作らないこと
◎バックパスが多いのは、ポジショニングが悪い証拠
◎下手なロングボールは、相手へのプレゼント
◎50平方メートルは無理でも、4平方メートルなら守れる
◎プレッシングがうまくいけば、DFはいらない

<第3章 クライフ流必勝法>
◎下手なやつからボールを奪え
◎ピッチの奥行きを使え
◎調子のいい選手を、調子の悪い選手にぶつける
◎相手が慣れてないことをしろ
◎ミスを考慮してチームを作れ
◎負けていたら、ウィングは下がるな
◎相手が退場したら、こう戦え
◎方向性を決める選手を作れ

<第4章 クライフのポジション論>
◎10の心得
1.サッカーはショー
2.選手は常に技の追及
3.他の人から学ぶ姿勢
4.楽しむこと
5.チームメイト、サポーター、審判を尊敬することが基本
6.チームメイトとお互い助けあう
7.チームで機能しないといけない。1人では何もできない
8.100%の労力をささげることが当然
9.社会への責任
10.サッカーを通じての個人の人間としての成長

CF 
◎10番もできるやつをFWにしろ。
◎4-0なら、シュートをポストに当てろ。
ウィング 
◎ゴールライン深くまでドリブルで抜けるやつを使え。
MF 
◎どの方向からもパスを受けられる。
◎ペナルティエリアの中からラストパスを出せる。
◎プレー中にしゃべらない選手はダメ。
◎炎のようになれる選手はなかなかいない。
DF 
◎ゴールに結びつけられる場所に、素早くパスを出せる。
GK 
◎11人目のフィールドプレイヤー

<5章 天才の思考法を学ぶ>
◎クライフうぃ形成する5つの思考法
「ひらめき」〜常に常識を疑い、新しいことに挑戦する
「度胸」「はったり」「イタズラ心」「相手の限界点を試す遊び心」

<6章 試合の流れを読む14の鉄則>
◎サッカーの見方が変わる! クライフ流試合観戦術を紹介
1.ボールから30m離れた逆サイドを見る
2.2列目にパスコースが出来ているか?
3.MFが横に並んでしまっていないか?
4.FWが戻る距離は10mか?40mか?
5.バックパスの減少は得点の予兆
6.FWが1m前に行く駆け引きをしているか?
7.試合中にプレーの質が落ちた選手を狙えているか?
8.攻撃の組み立てに「だまし」はあるか?
9.ゲームプランの方向性を決める選手がいるか?
10.ゴールライン手前から折返しのクロスを出せているか?
11.珍しいプレースタイルの選手はいるか?
12.どの方向からもパスを受けられるMFはいるか?
13.選手同士が指示を出しあっているか?
14.ボールを奪った後、DFは素早くパスを出せているか?


【ご参考】
新・読書日記 2010_225(YTVアナ 道浦俊彦TIME)
「クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則」(木崎伸也・若水大樹著)を読んでみた(2chログ)
木崎伸也、若水大樹「クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則」(***)(kyotosanga.org)

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そして、開幕(3/4)まで(たぶん)毎日デイリーエントリーの最後(たまには冒頭?)に掲示しておきます。

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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 01:20 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2012-02-25 23:18

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Tracked: 2012-02-26 00:56