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(Ser.5918・2531日連続更新)
2011年のプロ野球を振り返るに当たり、参考本として小関順二氏の「2011年版 プロ野球問題だらけの12球団 」の紹介
このシリーズはずっと読んでますが、今年版はシーズン中に読了できなかったので、著者の見解をシーズン後に検証することも取り入れて、まずは自分が応援する阪神タイガースから
最初に『阪神の「68年組」』というタイトルで金本、下柳、矢野について、阪神に移籍後にキャリアハイの活躍をしたこと。過去の移籍組の成功例に真弓、若菜。
次に、1リーグ時代を阪神の黄金期ととらえその時代の「ダイナマイト打線」について、1985年の強力打線との比較。ただ。このような打線は引っ張る時代は阪神的にはまれで、基本は投手力を前面に出した戦いに特徴があるとの指摘。
2010年の総括は「若手の起用で活性化した強力打線(特にルーキー俊介の抜擢)」
2011年(今シーズン)の展望は、城島の出遅れで攻守両面での影響を懸念。
>実際は、東日本大震災の影響で開幕が延期となったので城島は間に合った。
>しかしながら、完全復活とは言い難く再び故障離脱
>守備面では藤井彰らが埋めたが、攻撃面では城島の穴は大きかったorz
また、投手面では若手は依然として「力不足」と評価し、藤川の勤続疲労を懸念すると同時に藤川がMLBに去った以降は低迷期に入るのではと…
今年度の新人では榎田を即戦力として期待(外角低めへの配球が執拗、打たれながら得点を許さない粘り強さ、一塁カバーリング・クィックの早さを評価)一二三は再びオーバースローに戻した方がいいと…
>榎田は新人としては合格点で筆者の予想は当たり
阪神に関して言えば、筆者の評価はほぼ妥当なものかと…
小関順二「プロ野球問題だらけの12球団(2011年版)」(草思社)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ドラフト研究の第一人者が、膨大な観戦データの分析をもとに12球団の戦力を徹底解剖。プロ野球を見るのがもっと面白くなる一冊。
【目次】(「BOOK」データベースより)
パシフィック・リーグ
(福岡ソフトバンクホークス/埼玉西武ライオンズ/千葉ロッテマリーンズ/北海道日本ハムファイターズ/オリックス・バファローズ/東北楽天ゴールデンイーグルス)
セントラル・リーグ
(中日ドラゴンズ/阪神タイガース/読売ジャイアンツ/東京ヤクルトスワローズ/広島東洋カープ/横浜ベイスターズ)
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
小関順二(コセキジュンジ)
スポーツライター。1952年神奈川県生まれ。日大芸術学部卒。1988年にドラフト会議倶楽部を創設し、模擬ドラフトで注目を集める。2000年より年度版として刊行されている『プロ野球 問題だらけの12球団』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
<2011.3.25刊、2011.12.1読了>
阪神以外の球団については、
<パ・リーグ>
【ソフトバンク】
・過剰補強の中で光細川亨の獲得
>当たり!
・多層構造のリリーフ陣が浮沈のカギを握る
>当たり!
・和田/杉内がいなくなっても左腕は問題ない
>2012年以降の評価
>そういえば、小関さん。内川の評価が(^_^;)
【日本ハム】
・優勝したときのチームには盤石のエースがいた(2009年・2007年・2006年 ダルビッシュ)
・塁上の「掃除役」の期待がかかる中田翔+陽岱鋼
・ベテラン勢の衰えが目立つ
・斎藤佑樹の真価は2年目目以降にわかる
>ほぼ当たりかと思うけど、斎藤君については小関さん逃げたな…
【埼玉西武】
・ライオンズの黄金期は三原と森監督の時代〜中心にいたのは抜擢された若手
・(片岡、栗山、中島を経て)4番中村剛也からのあとの下位打線が問題
>当たり!
(スカウト陣が長距離砲よりチャンスメーカータイプの獲得に熱心
・新人の大石が抑えに固定できれば生き返る投手陣なのに、実際は先発にしたものだからorz7
・牧田は渡辺俊介2世との評価>動作は早いのに投げる球は遅い(^_^;)
>結局、牧田は終盤抑えに使われたけど、こちらは先発適性が高い
・秋山彰吾は俊足・強肩(チーム一)の即戦力
>当たり!
【オリックス】
・「旧阪急時代から」投打の歯車がかみあわなくても優勝(^O^)/
・2011年の展望:李承火華の加入で打線の中軸が固まる>大外れ(^_^;)
・どんさま采配は仰木マジックをほうふつさせる
・金子(前半)離脱の代役は?西、中山、長谷川、朴
>西はある程度当たったけど…、特にパクは…
・駿太の脚力と外野守備の良さは驚き
>開幕スタメンに抜擢はされたけど、プロの壁は厚かったね…
【東北楽天】
・監督としての名声があがると即効性の強い選手補強をしたがる
・2011年の展望:上位躍進のカギはMLB出戻りの岩村、松井稼
>期待以上の働きはしてないはず(^_^;)
・抑えは僅差試合で好投している青山が適任
・新人では塩見が充実している。美馬もいい。
>塩見は合格点ですね。美馬はどうだか…
【千葉ロッテ】
・(毎日オリオンズ時代から)阪神との間で頻繁に行われてきたトレード
・(前年に日本シリーズを制覇しているとはいえ)2011年シーズン前の評論家の評価も低かった
>当たり!
・外野からショートへのコンバートは難しいよ
>当たり!
・コバヒロが抜けてもリリーフ陣は大丈夫
>当たり!
・新人では伊志嶺は優等生、南は問題児。3位小林敦が結構活躍するのでは?
>ほぼ当たり!
<セ・リーグ>
【中日】
・落合と原は監督としても意地の張り合いをしている
・統一球の影響をもっとも受けるのは和田一浩
・シーズン後半には盛り返す脅威の底力
>当たりですね
【ヤクルト】
・広岡、野村の時代も実は打線が投手を助けていた
・弱小球団に戻らないためには、これぞと思った人物に長期間チームを任せることが重要
・4〜5年後の三塁定着を狙う山田哲人
>CSでショートとして出てきた!
【巨人】
・打線が好調な時にチーム成績が上がる
・大田泰示の成長なくして黄金時代の到来なし
(和製大砲が2人いれば、あとは脇を固めるバイプレーヤーを獲得・育成すればいい)
・澤村はローテの中心になれる
>このチームについても当たり
【広島】
・強かった時代の最大の武器は投手力と機動力
・岩本がチーム浮上のカギ
・今村は高速技巧派
・投げ込みで肩を作る広島流は故障・離脱の危険性が
・新人の評価:福井〜リリーフの方がいい、中村〜素質はいい、岩見〜高めに浮く球はプロは見逃さない
>福井は結局先発でした使われませんでしたね。このチームに関してもそう大きくは外してないですね
【横浜】
・野手の入退団の多さが低迷の一因
・投手力がいいときは上位に浮上する
・渡辺直人を取ったことで、藤田の出場機会が抑えられる。森本をとれば下園が、筒香とハーパーもダブる(^_^;)
(同一ポジションに力が近接した選手を置かないのが金のないチームの原則)
・投手陣の補強もいいかげん。特に、左腕の流出が目立つし…。ただ、リリーフは充実している
・新人では荒波の走塁に注目
>実際に一軍に上がったのは後半戦から…
・須田は内角攻めに躊躇しない。加賀美はいい素質を持っているが、完成度が低い
他の方の書評とか今年のシーズン振り返りに関する見解はこちらで
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なお、中立スポーツの方で「2011年のプロ野球(各)チームを振り返る企画」案内所を設けてあります。
(現在F、T、L、D、H確認済み)
というか、自分。阪神編の回答マダー(苦笑)
それと、今年のプロ野球順位予想の答え合わせだけここで。
【パ・リーグ】(⇒から左が予想、右が答え)
優勝:福岡SBH○
2位:北海道日ハム○
3位:東北楽天⇒西武
4位:埼玉西武⇒オリックス
5位:オリックス⇒楽天
6位:千葉ロッテ○
(正解3、順位誤差4)
【セ・リーグ】
優勝:阪神⇒中日
2位:中日⇒ヤクルト
3位:ヤクルト⇒巨人
4位:巨人⇒阪神
5位:広島○
6位:横浜○
(正解2、順位誤差6)
例年よりは当たった方かな?というか、セの5&6位は正解率高そうだし…
言い訳(笑)は後日、遅くとも来シーズン始まるまでに(^_^;)
【ご参考:小関順二氏のこの手の本の当ブログ過去ログ】
・プロ野球戦力補強の通信簿 2000−2010
〜2000年から2010年までの各年での各チームの成績、戦力と、それに伴って行われた様々の補強を網羅した内容
・2005〜2010年版の「プロ野球 問題だらけの12球団」総括的な書評
〜2010年版の内容紹介&2005〜2009年版の内容の検証