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情報うんぬんということで、神奈川県の黒岩新知事の結局はジャーナリストとしての卒業作品となってしまった「情報から真実をすくい取る力」の紹介を。

著者本人いわく
「情報から真実をすくい取る力」(青志社)が出版されました。もともとはジャーナリストとしての情報への向き合い方を書いていたのですが、仕上げの前に急な立候補となったため、ジャーナリストの卒業出版になりました。知事にとっても多くの情報の中から真実をすくい取ることは重要ですネ…。
なので、神奈川県知事としてのマニフェスト的なものは書いてありません。
黒岩祐治「情報から真実をすくい取る力」(青志社)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
著者はフジテレビを退社するまで、あるときは「報道2001」や「FNNスーパーニュース」のキャスター、あるときは報道部の記者として、情報の最前線で働いてきた。そこで培った情報術を、この本に徹底的に書いた。
【目次】(「BOOK」データベースより)
序章 これからの時代の情報
もうテレビや新聞は不要なのだろうか?/この情報過多社会で必要な力とは?
第1章 テレビと新聞は「本当に」終わったのか?
1、なぜ小沢一郎はテレビではなく、「ニコ生」に出たのか?
私と小沢一郎の歴史/小沢一郎は口下手で論理的/小沢一郎が「ニコ生」を選んだ理由/ニコニコ生放送出演は、既存メディアに対する挑戦状/「ニコ生」は小沢と真剣勝負できたのか/不自由さがジャーナリズムの質を高める
2、「報道2001」で繰り広げた政治家との情報戦
「されどテレビ」だからこそ/安倍晋三元総理、橋本龍太郎元総理とのバトル/消費税引き上げについて明言させる/民主党は「報道2001」から生まれた
第2章 情報にだまされない「目」を養う
1、「真実」は「事実」の積み重ねではない
国際ジャーナリストから聞いた「ウィキリークス」の真相/尖閣諸島沖漁船事件の流出ビデオは、真実を伝えていない/血の匂いがしなかった原爆投下の展示/荒れた成人式が印象づけるもの/真実を見誤らせた中国の反日デモ/霧島温泉は危険だったのか?
2、だまされないためにも、情報の危険性をもっと知るべき
結論先にありきで、情報は捻じ曲げられる/メディアがメディアなら、国民も国民だ/情報不足がいのちを危機に晒す/感情によって、情報の本質を見損なってはならない
3、食べ物を食べるように、情報に立ち向かう
情報を咀嚼し続ければ、だまされなくなる/だまされる人は、腐った牛乳を飲む/「食べられるのかな?」という疑問を持つ/常に「これは信じていいのかな」と疑問を持つ
4、「レッテル」「思い込み」「先入観」の危険性
もがだまされた、清純派女優というレッテル/「思い込み」と「先入観」が我々の目を曇らせる/思い込みは思考を停止させる/海老蔵事件に学ぶ情報の重要性
5、日本とアメリカの「情報のとらえ方」の違い
日本の情報が画一化している原因/情報分析・日米間の違い
第3章 最短距離で真実に迫る情報入手・分析術
1、情報高感度人間になるために必要な心得
好奇心が情報吸収を加速させる/2本のアンテナが、広く深い知識を引き寄せる/速読ではなく、あえて「スローリーディング」をする/インプットしながらアウトプットをこなす
2、情報収集には「人」と「現場」にとにかくこだわる
真実に迫るには、現場に足を運ぶ/自衛隊医療の活用を提案した論文/素人だから見える情報もある/現場は裏切る!/ネットワークを作れば、自然と情報が集まってくる/現場だからこそ見えないこともある/ダイヤの原石はノイズの中にある
3、有益な情報を引き出すだめの、簡単で大切なこと
知ったかぶりはマイナス/聞き上手の勧め/情報はキャッチボールするもの/母の思いは、はてしない/ラジオでのキャッチボール/情報のキャッチボールが人生を変える/情報共有すれば「オレオレ詐欺」は防げる
4、これを心がければ、情報分析力はアップする
情報は深いところで地下水脈のように繋がっている/「猫に小判」になってないか?
5、本質に迫った分析をするための、シンプルなワザ
対義語を考えると、思わぬ分析ができる/「ファクトに戻れ」といつも自分に言い聞かせる/3Kのナースも、視点を変えるだけで白衣の天使になる
終章 人生を変える「情報のキャッチボール
情報はキャッチボールするもの/キャッチボールが新たなストーリーを生む/ラジオでさらに想いが広がった/情報のキャッチボールが人を成長させた
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
黒岩祐治(クロイワユウジ)
1954年神戸市出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、80年にフジテレビジョン入社。報道記者、番組ディレクターを経て「FNNスーパータイム」、「報道2001」でキャスターを務める。自ら手がけた救急医療キャンペーンが救急救命士誕生に結びつき、第16回放送文化基金賞、平成2年度民間放送連盟賞などを受賞。神奈川県知事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【備忘録】
第1章 テレビと新聞は「本当に」終わったのか?
・「報道2001」では、小沢一郎に正攻法で臨んだ
・小沢一郎が「ニコ生」を選んだ理由
⇒自分の言いたいことがしっかり言える
⇒既存勢力にぶち当たってくる破壊的パワーが好き
・「ニコ生」では物足りなさを感じた
⇒つっこみが甘い。小沢氏の言いたい放題で終わる
・国民に真実を届けるためには、今こそテレビが本当に信頼ある媒体でないといけない
・国際ジャーナリストから聞いた「ウィキリークス」の真相
⇒戦闘状態にある地域の中に民間人が紛れ込めば、軍人と識別されずに撃たれても仕方ない
・尖閣諸島沖漁船事件の流出ビデオは、真実を伝えていない
⇒本当に見たいのは、中国漁船船長の逮捕の瞬間
・映像の怖さは、その映像事態がエモーショナルに働きかけることが往々にしてあること
第3章 最短距離で真実に迫る情報入手・分析術
・気になったら何らかのアクションを起こすこと
・書いてから考えることも意味はあるが、学生のリポートとしては失格
・情報入手の回り道もある意味重要
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【参考書評】
・『国際インテリジェンス機密ファイル』
・本の帯の誘惑
・伊東良徳の超乱読読書日記
・仙台市・堀歯科医院のブログ





なお、今晩はナゴドにマツダオールスターゲーム2011第1戦を見に行って来ます。
オールスターの生観戦は4年前のからくり以来、自身通算4度目。
このときも落合さんが救援9投手リレーやってましたね。