プロ野球では開幕が延期されたことに伴う追加および変更日程の発表【NPB公式】がありましたが、それらの詳細はこちらをご覧いただくとして、
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そろそろ、恒例のプロ野球順位予想(今年の投稿先⇒セ・リーグ/パ・リーグ)もしなければと思いつつも、今回も読んだ本「本当は嘘つきな統計数字」の紹介を。

「人は自分の信じたいことだけを信用する」(確証バイアス)⇒冤罪の元にもなりうるが、認知的には自分が楽
というのが、この本の「肝」ですね。
門倉貴史「本当は嘘つきな統計数字」(幻冬舎新書)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
年間セックス回数が世界最下位なのは日本─英国コンドームメーカーによる調査で驚きの結果が出た。男も女も世界中が気になるセックス問題。だが日本人は回数を実際より少なく申告しがちだし、ラテンの国はその逆だ。性に関する調査は、協力者が本当のことを言わない確率がきわめて高いのだ。その他、協力者の選び方次第で結果が正反対になる世論調査、初めに結論ありきで試算される経済統計等々、統計数字にひそむ嘘を即座に見抜けるようになる一冊。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 「数」「選び方」次第で白も黒になる─サンプルのカラクリ
第2章 数えられないものを無理矢理数える─カウントのカラクリ
第3章 「気の持ちよう」で決まる数字の意味─確率のカラクリ
第4章 「科学的」という言葉がヤバい─科学のカラクリ
第5章 「調整」という名の情報操作─政府発表のカラクリ
第6章 はじめに結論ありきで試算─経済効果のカラクリ
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
門倉貴史(カドクラタカシ)
1971年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、(株)浜銀総合研究所に入社。(株)第一生命経済研究所主任エコノミスト等を経て、2005年7月よりBRICs経済研究所代表を務める。10年度同志社大学大学院非常勤講師。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【備忘録】
・情報が客観的な数字やデータで補強されていると、情報の説得力は高まるが、その統計数字にもミスリーディングのワナに陥るリスクが潜んでいる
・プロ野球の2004年までの観客動員水増し⇒経済効果の数字も間違っていた?
・関東大震災の死者は80年経って死者と行方不明者のダブルカウントが判明し、14万2千人から10万5千人に下方修正
・ウエブサイトの訪問者数はそもそもカウント不可能
〜ネットカフェなら違う人は利用してもIPアドレスは1つ。職場と自宅とで同じサイトを見ると2アクセス
・推論を導入した主観確率(ベイズ統計学)⇒迷惑メールフィルタもこれを活用
・確率の統計数字を解釈する際、陥りやすい心理的なバイアス(偏向)
⇒「利用可能性ヒューリスティック」(自分の記憶に残っていることしか覚えていないため、主観確率が実際確率を上回る)
⇒「フレーミング効果」(表現の方法を変えると印象が変わってくる)
⇒「オーバーコンフィデンス」(自信過剰)
・人間は「あいまいさ」を極端に嫌う
・占いが当たるのは「バーナム効果」(誰にも当てはまるようなあいまいで一般的な事柄が記述されていることで、自分にも当てはまっていると思いこむ)
・児童虐待の検挙件数が増えているのは、昔は見逃されていたのも顕在化するようになったとも考えられる
・「名ばかり高齢者」の存在は、平均寿命の統計数字にほとんど影響を与えない
・猛暑の景気刺激策にも限度(暑過ぎて景気を冷やす結果にも…)
・はじめに結論ありきで試算されるイベントの経済効果




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タグ:統計数字