2011年02月19日

.@yonda4 4569770282[「常識」の日本史] 井沢元彦

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ということで、今回は書評単独エントリー
「常識」の日本史 [単行本] / 井沢 元彦 (著); PHP研究所 (刊)
タイトルとは逆に歴史の専門家からは、著者は「常識」な人と思われているんだろうな(^_^;)

もっとも、歴史学者の多くが常識としている「史料に基づいて歴史を語る」という「史料絶対主義」の立場にしても、その史料が真実を必ずしも伝えているものではないとすれば?という部分に踏み込まれると大前提が崩れるわけで…

ということで、管理人には「人間としての常識」で判断していくという井沢史観の方がしっくりきます。

井沢元彦『「常識」の日本史 歴史の嘘と真実を見抜く』(PHP)
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
現代の歴史学が見落としている“事実”を“人間の常識”に照らして明らかにする。

解説
歴史は、“人間の常識”から考えてみると、まったく違ったものに見えてくる。
たとえば、歴史学者が信用する『日本書紀』は、壬申の乱の勝者となった天武天皇が息子の舎人親王を編集総責任者にして書かせた正式な歴史書であるが、これは現代に置き換えれば、企業の創業者が身内に書かせた社史と同じことである。ここに書かれた内容を頭から信用できるだろうか? 常識的に考えれば、息子(身内)が父親(創業者)の悪いところを書くはずがない。
本書は、こういった現代の歴史学が見落としている“事実”を“人間の常識”に照らして明らかにし、歴史が苦手な人でもよく分かるよう、実例に即して紹介していくものである。
「『源氏物語』は怨霊鎮魂の書である」「上杉謙信と武田信玄の一騎打ちはあった」
「徳川綱吉こそ名君だ」など、独自の歴史観を持つ著者ならではの視点から、古代から明治維新までの日本の歴史を見直していく。

目次
序章 『日本書紀』は信用できるのか
▼日本の歴史学への疑問 
「あなたは、企業の創業者が 身内に書かせた社史を頭から信用しますか?」

第一章 邪馬台国の台″はなぜ「タイ」と読むのか
 ▼古書や言語学から考える歴史
 「あなたは、なぜ行動″を『こうどう』、″行灯″を『あんどん』と読むのか、知っていますか?」

第二章 聖徳太子はなぜ憲法十七条を制定したのか
 ▼何事も話し合いで決める日本人の行動原理
 「あなたは、日本人が談合を好むのをどうしてか、知っていますか?」

第三章 奈良の大仏はなぜ「捨てられた」のか
 ▼日本社会の基礎にある怨霊信仰
「あなたは、今使っているテレビが壊れた場合、新しいものに変えることを普通だと思いませんか?」

第四章 『源氏物語』はなぜつくられたのか
▼日本人の文学による怨霊鎮魂
「あなたは、阪神タイガースの球団事務所にいる女性が『光ジャイアンツ物語』を書くなんていうことが信じられますか?」

第五章 源実朝はなぜ暗殺されたのか
 ▼仮説から結論を導き出す方法
 「あなたは、労働組合の代表が会社社長と仲良くしていることを許せますか?」

第六章 足利義満はなぜ突然死したのか
 ▼史料を疑うことで見えてくる真相
「あなたは、ある資産家が病気で死ぬことが分かったとき、その人が何も言い残さずに死んでいくことがあり得ると思いますか?」

第七章 山本勘助はなぜ実在を否定されたのか
 ▼近代実証史学の最大の犠牲者
 「あなたは、息子が書いた父親の伝記に悪口が書いてあると思いますか?」

第八章上杉謙信は武田信玄と一騎打ちをしたのか
 ▼歴史を見えなくさせる権威主義
 「あなたは、『スパイダーマン』がどんな人物か知っていますか?」

第九章 僧侶はなぜ武器を捨てたの
 ▼「政教分離」の知られざる信長の功績
 「あなたは、なぜお坊さんは丸腰だと信じているのですか?」

第十章 織田信長は宗教弾圧者か
 ▼歴史に対する大きな認識不足と誤解
「あなたは、八百長で恥をかかされて、平然としていることができますか?」

第十一章 豊臣秀吉はなぜ朝鮮出兵をしたのか
 ▼史料からは見ることができない歴史の裏側
「あなたの周りには物事が上手くいっている時は文句を言わなかったのに、失敗した途端に『俺はやっばり失敗すると思っていた』と言う人はいませんか?」

第十二章 徳川綱吉は本当にバカ殿か
 ▼表面的なあり方にとらわれている歴史学
「あなたは、人間の意識革命をするためには、劇薬が必要なことを知っていますか?」

第十三章 徳川吉宗は本当に名君か
 ▼経済から考えるまったく異なる人物評価
「あなたは、民間がお金をたくさん使うことが、国を豊かにするのを知っていますか?」

第十四章 田沼意次は本当に汚職政治家か
 ▼昔ながらのイメージがぬぐいされない理由
 「あなたは、日本の政府がカジノや売春業で国家財政をうるおすことに賛成できますか?」

第十五章 明治維新はなぜ十五年もかかったのか
 ▼朱子学による非現実的な空理空論
 「あなたは、数百年前の防犯・防災道具が今の時代で使えると思いますか?」

あとがき

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
井沢元彦イザワモトヒコ
作家。昭和29(1954)年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS入社後、報道局放送記者時代、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たす。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観で、『週刊ポスト』にて『逆説の日本史』を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(2009.7.22読了、2011.1.30読了)

【備忘録】
・日本の歴史学は常識が欠落している
・情報=真実が明らかになるには、時間の経過が必要だったり、時間が経過したからこそ真実が明らかになることもありうる
・「邪馬台国」という文字を台湾の音韻学者に発音させたら「ヤマド」とか「ヤマドゥ」に近い音に聴こえた
⇒ゆえに、邪馬台国は大和朝廷の前身であると著者は思う
・聖徳太子の憲法十七条の真意は知られていない

⇒第1条(最初)、第17条(最後)に「話し合いこそ重要だ」ということが書かれているゆえに、一番大事なこと
・「話し合いの原理」とは、話し合いでどんなことも変えられるというのがコンセプト
・日本での意思決定は「多数決」ではなく、最後まで調整して「全員一致」が基本
⇒怨霊が発生するような決め方はいけない
・「源氏物語」は鎮魂の物語⇒ゆえに、実際の情勢とは逆の内容になっている
・日本人は、怨霊信仰が強い
・平安時代は軍隊を廃止したおかげで、かえって治安が乱れた
・鎌倉時代から江戸時代までの「公武並存体制」⇒実際の政治は武士がやり、文化的事業・祭祀は超低貴族がやる
・天皇ですら出来上がっている平和を乱すようなことをしてはいけない
・鎌倉幕府とは武士の権益を守るための政権⇒ゆえに、朝廷にすり寄った実朝は暗殺された
・天皇(正確には「治天の君」)になろうとした足利義満は、実は暗殺されたと思う
⇒病死なら遺言を残しているはず
・人間の行動は、必ずしも合理的な行動原理(ロジック)で説明できるものではない
⇒無償の情熱は存在する
⇒上杉謙信が直接武田信玄の首を取りに来たとしても不思議ではない
・戦国時代までの寺社は武装集団だった。ゆえに、日本にも宗教戦争はあった。それを武装解除して、政経分離を達成させたのが織田信長⇒豊臣秀吉⇒徳川家康に至る天下統一の功績
・そもそも寺院勢力は日本経済の中心的な存在(技術・商圏の独占)
・それを信長が自由化しようとしたので、寺院勢力が反発
・信長が滅ぼしたのは、武装勢力の比叡山(管理人注:今でいえばオウムやアルカイダみたいなもの)
・秀吉は武装解除を条件に領地を与えて経済的基盤を安定させ、家康はそれを徹底化した
(檀家制度はその名残)
・(その過程を経て)日本では「自分の宗教は正しい。相手の宗教は間違っている。だから、異教徒は抹殺してもいい」という宗教特有の不寛容さはなくなり
(ゆえに、日本人にはアルカイダのような存在は理解できない)
どの時代でも旧勢力と組んだ改革は失敗するもの
旧勢力と徹底的に対抗した方が世の中は変わる
・前代の権力者を倒した者は、必ずその前権力者を「悪」にする
・天下統一とリストラの危機は表裏一体
・史料は、真実のある一面しか伝えない(どういう立場で書かれているかの考察は必要)
・同じ時代を生きた人が、その時代の政治を褒めることはほとんどない(現在に至るまでね(^_^;)
・「生類憐みの令」は日本人の戦時意識(人を殺すことは善)から平時意識(人を殺すことは悪)に転換させるための劇薬の役割を果たした
・合議制も側用人を介すことで権力者が自分のやりたい政治、政策を取り組むことができるようになる
・中央政府は倹約してもいいが、庶民にまで倹約を強制するのは経済的活力をそぐ
(管理人追記:今のみんすもな〜(@_@。)
・田沼意次が悪政で、松平定信が名君というイメージも経済的観点からすると真逆の評価

ということを踏まえて管理人のまとめ

「物事を一方的な側面だけで見ることなく、多面的な見方をすることが大事」

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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:26 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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