2011年01月05日

.@yonda4 4591120899[頭脳の散歩〜デジタル教科書はいらない] 田中眞紀子+外山滋比古

さる12/23の「第20回ベルマーレクラブカンファレンス」で選手補強関連情報の固有名詞が出た中で最後のひとりが昨日クラブから公表されたましたね。
サッカー鹿島アントラーズ 佐々木竜太 選手 移籍加入のお知らせ(ベルマーレ公式)
サッカー佐々木 竜太選手が湘南ベルマーレに期限付き移籍(アントラーズ公式)

あとは、エスパルスからGK西部選手加入の報道がありますが、補強はそれで終わりなのか?
一昨年の田原豊みたいにまだサプライズがあるのか?

ちなみに、ここまでのベルマーレの契約情報はチャリ通さんのところでまとまったエントリーがありますが、さらに詳しいことはこちらもご覧ください。
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ということで、本題の2010.10.1刊行/210.12.23読了のこの本の紹介へ。
頭脳の散歩〜デジタル教科書はいらない [単行本] / 田中眞紀子, 外山滋比古 (著); ポプラ社 (刊)
田中眞紀子だからって、毛嫌いしないで読んでみてください。
ただ、「デジタル教科書はいらない」という副題の割にはそっち方面への堀り下げはあまりなかったような気がします。

ちなみに、この対談は眞紀子さんの長男がお茶の水女子大付属幼稚園に通っていた時の園長先生が外山氏というからみで実現したものらしいです。

田中眞紀子・外山滋比古「頭脳の散歩 デジタル教科書はいらない」(ポプラ社)
人はなぜ本を読まなくてはならないのか?
 教育とは何か、学校とは何か。

 政治と教育のプロフェッショナルが語り合う
 「未来への対談」

 国民読書年記念 緊急出版!

1億総デジタル化への警鐘
 本を読むことがいかに大切か、十分な議論なく教科書の電子化が進んでいることへの危惧などに関して、知見豊富な二人が存分に語り合う。

【目次】
第一章 言葉の力、読書の力
 忘却が頭を整頓する 
 音読が培う知力とは 
 「言葉」には奥深い文化が潜む 
 「理解できない言葉」への挑戦 
 「へんてこことば」は誰が作ったか?
 外国語教育信仰に物申す 
 情緒と論理のバランスが大事
 経験が形作る、美しい結晶
 電子教科書への警鐘 
 デジタル情報からは本当の知性は生まれない

第二章 人はなぜ本を読まなくてはならないのか?
 読書が人生と知の扉を開く 
 本質に迫るための「たとえ」
 デジタル教科書で思考は鍛えられるか?
 思索型人間の共通項
 五体の散歩は頭脳の散歩
 速い世の中でも欠かせない「考えること」
 愛想の悪い本に出会いなさい!
 人生前半と後半の読書の違い

第三章 未来への志
 視点の違いが知性を成長させる
 日本人に必要な演劇的な発想
 十人十色が世界を豊かにする
 デジタル教科書は人と人とを隔てる
 アナログな学びが地頭を鍛える
 知識メタボリック症候群におちいらないために
 知識の先にある知恵への道のり
 自分自身に問いかけることの大切さ
 家庭が想像力を生み、未来への志となる

あとがき 肥田美代子

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
田中眞紀子(タナカマキコ)
衆議院議員。1993年、新潟県旧三区から無所属で初当選。以来、連続六回トップ当選。科学技術庁長官、外務大臣、文部科学委員長を歴任

外山滋比古(トヤマシゲヒコ)
1923年愛知県生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。専門の英文学をはじめ言語学、教育論などの分野を研究。幼児教育の重要性を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

【備忘録】
(外山)頭の非常にいい人ほど活発に忘れることを考えたらいい
(外山)音読の重要性。音読から黙読への切り替えが不十分だと読む力が伸びない
(外山)昔の植民地の時代、植民地の人間は宗主国の言葉とのバイリンガルになるが、ものを考える力とか創造する力が衰える傾向にある
(外山)日本人は、国内の方言と標準語でバイリンガルだったため、もうひとつ外国語が入ってくるとアイデンティティが危うくなる
(外山)日本人はセンテンスを中心に、欧米人は段落で考える傾向にある
(外山)日本語が文科的、もう少し理科系の思考を反映した方がいい
(外山)合理性とか利便性ではアナログはデジタルにかなわないが、美しさや面白さがアナログにはある
(田中)デジタルは収容量が多くて、スピードラーニングにはぴったり。しかし、脳に定着させるには紙の方が適している。電子機器は速さと簡便さがウリ、想像力や思考力を働かせることとは相反
(外山)デジタルは情報の伝達効率はいいが、得やすい情報は失いやすくて価値が低い。ウエブからもたらせるものは情報であって、必ずしも知識ではない
(外山)読書のしすぎはかえって頭を働かなくする。自分の考えが出るまで、読書を抑えると言う選択肢があってもいい
(外山)内容が7割わかるものと、1〜2割しかわからないものを同じ読み方では読めない
(田中)今の議員さんの中に尊敬できる人が少ない。悩んでないからだと思う
(外山)教育は論理的な知覚をつかさどる大脳だけじゃダメ。体を動かすことは小脳によるところが大きい
(外山)ひとりでいて自由なときほどものが考えられる(トイレ、入浴中など
(外山)子供には勉強しなさいとは言っても、勉強と言うのはどういうことかと話す親は少ない。子供にしゃべりかけるのはひとりごとを言ってるみたいで嫌だなんてとんでもない
(田中)それは本能的な愛のシャワー
(あとがき)外山先生の学者としての深い見識と、眞紀子さんの多岐にわたる人生経験が紡ぎだす絶妙な会話の進行は圧巻

<ご参考>
すがやみつるblog


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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:02 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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