2010年12月09日

藪さんが阪神2軍投手コーチに&岩隈元さやということで、.@yonda4 4537257644[野村の「監督ミーティング」 (日文新書)] 橋上秀樹著

昨日の野球界の大きなニュースと言えば、藪さんの現役引退&阪神2軍投手コーチ受諾の件と、

アスレチックスとの交渉が決裂して楽天へ残留する岩隈久志投手の会見の件がありますが、

藪さんについては、
「お疲れさまでした。今の阪神の投手コーチには先発系の人いなかったはずだから大歓迎です。一二三はじめ若手投手を育ててください」。

一方、岩隈投手に関しては、
「今回はメジャーに縁がなかったけど、あと1年頑張れば行きたい所を自由に選べるわけだし、楽天の初優勝めざして頑張ってくださいね。銭一ともめそうな悪寒がするけど…
と管理人から簡単にメッセージを書いておくにとどめ、ポスティング制度の問題点などの掘り下げたい件もあるのですが、時間もないので関連情報や詳細等はこちらをご覧いただくとして、
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今回は楽天がらみで2010.11.23読了のこの本を紹介します。
野村の「監督ミーティング」 (日文新書) [新書] / 橋上 秀樹 (著); 日本文芸社 (刊)
今シーズン終了をもって、楽天を戦力外となった中村紀洋選手。この選手取ったらあかんという理由がこの本のP91に書いてあります。

ノムさんと同じく、旧近鉄に対しては「良く言えば豪放かつ自由磊落、悪く言えば結果を出せばなんでもいいだろうなという個人主義」的な印象が強いと…

あと、阪神でもプレーした体験から「野村野球が阪神に浸透しなかった理由」についても
「変わらなくても今のままでいいやと言う気持ちが蔓延していた」と…

選手として接した野村監督は厳しかったけど、コーチ時代は年をとったせいか丸くなってきたともね

この3点がツボでしたね。

あと、個々の節は2〜3ページでまとまてあるので、ところどころ飛ばしても読みやすいです。
ビジネスに通ずる部分もかなりありますしね。

ただ、人によってはノムさんのコピーと感じる人もいるかも…

本橋上秀樹著・野村の「監督ミーティング」選手を変える、組織を伸ばす「野村克也の教え」(日文新書)
ヤクルト、阪神、楽天で選手として、またコーチとして12年間にわたって野村監督の教えを受けてきた著者が、野村監督の「監督ミーティング」の内容とともに、その組織論、人生観、育成術などを初めて明かす。

目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 人生を教える「監督ミーティング」
(野村監督と出会って驚いた、他の監督との大きな違い/繰り返すことで効果を生む「監督ミーティング」 ほか)
第2章 組織を伸ばす野村のボヤキ術
(選手の「考え方」を変えるボヤキ術/個々の戦力を特徴づけることが組織を強くする ほか)
第3章 一流になる自分のみがき方、人の伸ばし方
(野村監督があえて選手を平等に扱わない理由/野村監督が評価する「超二流」の人材とは ほか)
第4章 野村監督に教えられた指導者論
(野村監督が必要とした名参謀/教えるのがうまいコーチとは「技術を教えるのがうまい」わけではない ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
橋上秀樹(ハシガミヒデキ)
前・東北楽天ゴールデンイーグルスヘッドコーチ。1965年生まれ。千葉県出身。安田学園高校から1984年ドラフト3位でヤクルトスワローズに捕手として入団。のちに外野手に転向。主に終盤の守備固め、対左投手用の勝負強い代打として活躍。1992年に左翼手のレギュラーを獲得。渋いバッティングでチームのリーグ優勝、日本一に貢献した。1997年に日本ハムファイターズ、2000年には野村克也監督に請われ阪神タイガースに移籍し、この年限りで引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


【備忘録】
(注:→以下は管理人のつっこみです)
・人生とは他人の評価から逃れることができないものである
・人生を説く監督は野村さん以外にいなかった
(人として生まれる:運命/人として生きる:責任と使命/人を生かす:仕事、チーム力/人を生む:繁栄、育成、継続)
・進歩とは変わること、変わることが進歩の証、変わることは何かを得ること
(最大の障害は自分の中にいる)
・プロの高いレベルになると、最後の決め手は技術ではなく、人間性の部分
・過程を重視しない成功や勝利は無意味
・取り組み方:計画→実行→確認
・組織の力量とは、リーダーの力量以上になりえない
→日本オワタ、阪神オワタ(^_^;)
・一生懸命なだけではダメ、目標設定をしっかりしないと
・技術的限界を感じたころから、プロの本当の戦いが始まる
・まず任せて、やらせてみる。そして、質問して考えさせる
・考え方が変われば行動が変わる。行動→習慣→人格→運命→人生と変化のループ
・平均的にそつなくこなす人材が集まった集団より、特徴だった個性が集まった集団の方が組織は機能する
→暗黒時代の阪神は前者
・データの先にある心理まで読む(野村監督以外はそこまでの域に達していなかった)
・野村野球を見抜いていた落合監督
・先輩格の選手たちには、そのチームの伝統を作っていく責任がある
・直接叱るより、マスコミを通じてぼやいた方が選手が冷静に受け入れる
・チームリーダーたる選手には、野球選手としてだけではなく、人間としても見本になるようになりなさい
・変化の必要を感じると組織は生まれ変わる
(野村監督時代の阪神では変化の必要性を感じてなかったようだ。ノムさんの話を聞いていたのは、矢野と赤星、藤本くらい)
・リーダーはチーム内の交友関係に興味を持たなければならない
・強い組織とはリーダーが絶対的な存在であること(監督批判は許さない)
・生え抜きの育成こそが、組織の大きな力になっている
・「超二流」なら誰でもなれる(レギュラーにはなれないが、セールスポイントが2つ以上あって、終盤の大事な場面で使いたくなる選手)
・野村監督の方針:長所を伸ばすより短所を治す
(長所は放っておいてもある程度、自然と上達。短所は意識して練習しないとよくならない)
→これと真逆なのは船井幸雄氏の長所進展法。どっちが正しいんだろう?
・まっさらな人材が一番育てやすい
・コーチは言い過ぎてはいけない(頭を使って技術を伸ばせ)
・自分を変えられなかった濱中と今岡。自分を変えられた赤星、藤本、関本
・ほめて調子に乗せた方が伸びた選手:飯田と新庄
・柔軟さが古田を名選手にした
・ナベQもヤクルトに来た時点での自分の実力を深く認識してなかったため、1年で去ることに
・天才型の選手には放任主義で、努力型の選手には努力の方向が間違っていないかチェック
・野球はピッチャーが主導権を握っているため、野村再生工場は投手の方が機能した
・野村監督が意識していた血液型→捕手はB型が理想(野村、古田、細川)
>城島と阿部と谷繁と里崎と日高と相川と石原とたすくとF鶴岡と嶋はA型なんですがw細山田はさらに東京六大学出身だし(^_^;)
>ちなみに、矢野、銀仁朗はO型、藤井、田上はAB

・野村監督が評価しないのは自分の力を過信している選手
・参謀には、質問したことに対し遠慮なく自分の意見を述べて欲しい
・部下の意見に聞く耳を持つのが真のリーダー
・プロの指導者は「技術」ではなく「考え方」を教えられるのが名指導者
・リーダーは補強よりも現有戦力をうまく使うことが大事
・食事は日常生活の基本
・鉄平が楽天に移籍するときの落合監督からの申し送り事項
(中日のチーム事情では使いどころがないけど、楽天では戦力になるはず)
・強い組織ほど規則が厳しい(MLBでもヤンキースなど)
・監督が選手やコーチたちと一線を引き、プライベートまで関わらないことでカリスマ性を出す
(リーダーは現場と距離をとらなければならない)

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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:17 | 神奈川 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
書き込み有り難う御座いました。(レスは当該記事のコメント欄に付けさせて貰いました。)

成功裏に現役生活を終えた者が、直ぐに指導者になると概して失敗し勝ちなもの。勿論、例外も在りますが、監督初年度に日本一へとチームを導いた渡辺久信監督なんぞは、現役の晩年に様々な苦労をした事が結果として良かったのではないかと。(2年目以降は「問題の在る御友達」を重用した事で、チームが一体化出来なかった感は在りますが。)

藪氏も可成りの苦労をして来た人物ですので、良き指導者と成り得る要素は有していそう。
Posted by giants-55 at 2010年12月09日 14:09
>giants-55さん
コメントありがとうございます。

>成功裏に現役生活を終えた者が、直ぐに指導者になると概して失敗し勝ちなもの。
その例はミスター、有藤さん、古田さんはじめ数多くありますよね。王さんですら、巨人の監督時代とダイエー時代前半はかなり苦労されたようですし。

>藪氏も、良き指導者に成り得る素質が在りそうですね
阪神で終わらず、メジャーに挑戦した経験が十分生かせると期待してます。
Posted by 管理人 at 2010年12月10日 08:53
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