2010年06月01日

祝!東京六大学慶應優勝につき、桑田真澄・平田竹男「野球を学問する」を紹介

昨日の早慶戦は慶應が6−4で勝利し、慶應が11シーズンぶりの東京六大学優勝!
詳しいことは、実際に見に行った方塾生OBの方のエントリーやこちらを
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ご覧いただくとして、慶應の江藤省三監督が元プロ野球選手&コーチ経験者を経て、昨年12月から慶應の監督に就任し、早速実績を上げたのにはアッパレ

そのからみで、今回は、こちらの本を紹介。
野球を学問する

野球を学問する

  • 作者: 桑田 真澄
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本


この本は桑田氏の大学院の卒論を書籍化したものではなく、担当教官である平田竹男氏との対談集です。

卒論の内容も気になりますが、刊行はまだ先になるんでしょうね。

でも、この本でその卒論の概略はわかります。
本桑田真澄・平田竹男「野球を学問する」(新潮社)
わたくし桑田真澄、早稲田の大学院で1年間本気で勉強させて頂きました。

あの大投手が、大学院での渾身の研究成果を明らかに! 研究テーマは、「野球道」。後輩いじめ、体罰、長時間練習……。日本野球界の悪しき伝統は、いつどのようにして生まれ、広まっていったのか? 担当教授との対話から、日本野球の根源的問題をえぐり出す。野球の未来はどこにあるのか? 超刺激的&画期的考察!

<目次>
はじめに
第一章 学問を志す
第二章 野球界の悪しき伝統
第三章 早稲田で学ぶ
第四章 根性野球のルーツ
第五章 野球界アンケート調査
第六章 野球道の再定義
第七章 野球界の未来のために
第八章 真の野球人とは
おわりに

<著者紹介>
桑田真澄(クワタ・マスミ)
1968年、大阪府生まれ。PL学園高校では、1年生から甲子園で活躍し、エースとして5大会連続出場。優勝2回、準優勝2回、ベスト4、1回。甲子園通算20勝は戦後1位、6本塁打も2位の記録。1986年、読売ジャイアンツにドラフト1位指名で入団。2年目には15勝をあげ、最優秀防御率投手となり、沢村賞を受賞。以来、長らくジャイアンツのエースとして活躍し、通算173勝。MVP、最優秀防御率、最多奪三振、ベストナイン、ゴールデングラブ賞(8回受賞)など、数々のタイトルを獲得する。2006年にジャイアンツを退団して、アメリカMLBピッツバーグ・パイレーツへ移籍。2007年6月にメジャーデビュー。2008年3月現役引退を表明する。2009年4月、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科へ入学、2010年3月に卒業する。早稲田大学スポーツ科学修士。著書『試練が人を磨く』(扶桑社文庫)など。

平田竹男(ヒラタ・タケオ)
 1960年、大阪府生まれ。1982年横浜国立大学経営学部卒。同年通商産業省(現経済産業省)入省。1988年ハーバード大学ケネディスクール卒(行政学修士)。自治会の財政委員長としてケネディスクールサッカー部創設に貢献。1989年から1991年まで産業政策局サービス産業室室長補佐。この時代、自身の10代からの三つの夢であった日本サッカーのプロ化(Jリーグ設立)、2002年W杯日本開催招致、サッカーくじの創設に携わる。ジーコの訪日にも関与。1991年から1994年まで外務省へ出向し、在ブラジル日本大使館一等書記官。日本とブラジルのサッカー外交を展開。帰国後はエネルギー政策などを担当するが、中東やカスピ海諸国のトップとの石油利権交渉においてサッカー談義を駆使した独特のスタイルで成果をあげる。2002年に資源エネルギー庁石油天然ガス課長を最後に経済産業省を退官し、2002年から2006年まで、(財)日本サッカー協会専務理事。現在は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授。日本スポーツ産業学会理事長。東京大学工学博士。著書『サッカーという名の戦争』(新潮社)、『トップスポーツビジネスの最前線』(講談社)他。
<2010.4.29読了>

・桑田氏が中学校のときに立てた三つの目標
1.PL学園で甲子園優勝
2.早稲田大学入学
3.読売ジャイアンツのエースになる
普通、1→2→3の順にかなえて行くところ、桑田氏の場合は1→3の順になり、現役を引退してから早稲田の大学院に入って2の目標をかなえたということになりました。

この順番どおりに近い所にいるのが、斉藤佑樹投手(早実で甲子園優勝→早稲田大学入学)ですかね。

それはさておき、高校卒業の段階でプロ入りか、大学進学もしくは社会人を経てにプロに入るかの選択で、進学を断念して高卒即プロ入りしたとしても、引退してから大学(正確には大学院)に入るという選択をしたということで、桑田さんにアッパレですね。

そもそも、高校卒業時点では自分の適性やらしたいことが明確になっていないことの方が多いですし、社会人になってから改めて自分に足りないものを体系的に学びなおすという意味で大学に入った方が身になるでしょうしね。

桑田さんのケースはまさにそれ。


以下、本書の中で気になった部分をピックアップ

・野球人気は落ちている訳ではなく、盛り上がり方が変わってきている。
→巨人戦中継の視聴率は落ちているが、観客動員数は増えている
→ジャイアンツが優勝しても盛り上がっているのは球場だけ。街は盛り上がらなくなった。
→ただ、プロ野球に興味がない層が低年齢層に増えてきているので今のうちに手を打たなくてはいけない

・メジャーに行っても日本人らしさを貫く
→メジャーは1対1の対決重視。チームワークや戦術面は日本の方がいい。礼儀、作法、そして道具の扱い方も。

・根性野球の源泉
<飛田穂州の「野球道」>
〜練習量の重視、絶対服従、精神の鍛錬

そもそも、飛田穂州の「野球道」は戦時中に野球の当局からの弾圧をまぬかれるために編み出した非常時の「野球道」。それが、戦争が終わった今でも受け継がれているのは問題である。と桑田氏は問題提起。

・現役選手270人アンケート
〜平日の練習時間の平均が中学で2.9時間、高校で4.5時間
(9時間と言う人が70人も、PLは桑田氏の頃に3時間にしてもらった〜その方が結果が出た)

・現役時代に分煙問題で苦労した

・投球制限は(少年時代こそ)絶対に必要

【卒論:『野球道』の再定義による日本野球会界のさらなる発展策に関する研究
<野球道→スポーツマンシップ>(P104の表)
練習の質の重視(サイエンス)
〜効率的かつ合理的な練習、スポーツ医学の活用、失敗の奨励
〜プロアマ人材交流の規制緩和

尊重(リスペクト)
〜指導者と選手の相互で、審判や対戦相手、かつ自分自身も

心の調和(バランス)
〜野球、勉強、遊びでの精神鍛錬・自律精神の修養・バランスの取れた人間へ


・改革は指導者から

・チームメイトにいつも感謝

・真の野球人とは「野球も出来て、どんなことに対しても貪欲に努力し、社会からも認められる存在。」野球しかできないというのはダメ

一方、担当教官の平田氏は、Jリーグの創設などサッカーの振興に携わった人と言うことで、違う視点を提供する意味でいい教官にあたったと思いますよ。

<平田氏の高校時代からの夢>
・日本サッカーのプロ化→1993年Jリーグの創設
・W杯日本開催→2002年日韓共催
・サッカーくじの創設→TOTO

平田氏考案の
さまざまなスポーツビジネスと選手体験(逆台形モデル)(P30の図)
〜勝利と普及とのバランス
〜底辺には子供の頃のスポーツ体験。ピラミッドの頂点にはTOP選手
〜しかし、てっぺんはひとつではなく、スポンサー・メディア・指導者・審判と逆台形になる

<論文の書き方>
・研究する上での「背景」を書き、「研究目的」を書く
・研究目的を果たすための「方法論」
・方法論に基づき出てくる客観的な「結果」
・客観的な「結果」に基づく「考察」を経て「結論」

・サッカーは野球の軍国主義的なやり方を否定してきた
・欧州型(開放型)スポーツ(サッカー)とアメリカ型(共産主義的)スポーツ(野球)

・桑田さんにはプロ野球のコミッショナーになってほしい

<管理人コメント>
将来的にはコミッショナーになっていただくとして、まずは母校PL学園の監督に就任していただいいて高校野球の世界に指導者革命を起こして欲しいですね。



【その他参考書評】
すがやみつるblog「読書:『野球を学問する』(桑田真澄・平田竹男)」
中嶋 聡のブログで自分をみつめよう!
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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:21 | 🌁 | Comment(0) | TrackBack(1) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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平田竹男『サッカーという名の戦争〜日本代表、外交交渉の裏舞台』
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