2010年04月13日

【書評】「イチロー論」〜題名が誤解を呼ぶから張本 勲に喝!

昨日はプロ野球もJリーグも試合がなかったし、MLBについては今のところ書きたい件もないので、当ブログの3本柱の3つめの「書評」シリーズのエントリーです。
<2010.3.28読了>
イチロー論―一流とはなにかプロフェッショナルとはなにか

イチロー論―一流とはなにかプロフェッショナルとはなにか

  • 作者: 張本 勲
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2009/09
  • メディア: 単行本


まずは、この本のタイトルと内容が一致してないという点で張さんに「喝!」です。

例えば、
本「張本 勲のアッパレ!と喝!な野球人生」
とかのタイトルにすべきであって、イチローは単に自分の通算安打数記録を超えたことに対する引き合いに使っているだけだしね。
サブタイトルを前に持ってきて、
本「一流とはなにかプロフェッショナルとはなにか〜王さん、イチロー、そして張本」
でもいいかな…

せっかくいいこと書いてあるのに、タイトルが残念だなあと思うのは自分だけでないはず。
検証先⇒人気ブログランキングへにほんブログ村 野球ブログへblogram投票ボタン(Ser.4646)

それと
「張本は阪神に入るかもしれなかった。トレードは吉田監督の方が先に申し入れていた」
とわね。昔からツメが甘いよ(^_^;)

本張本 勲「イチロー論」(青志社)
一流を極めた男たちが時代を超えて共有する「非凡の法則」

一流とはなにか プロフェッショナルとはなにか

 2009年4月、マリナーズのイチローが、張本氏の持つ、通算安打記録3085本を更新した。さらに、日米通算安打2000本、9年連続200安打の大リーグ新記録など、今年のイチローは記録尽くめだった。
 しかし、張本氏はイチローを評価したうえで、あくまで日本記録保持者は自身だと語る。
 張本氏が、”記録”にこだわるのはなぜなのか。そして、張本氏やイチロー、王貞治らは、なぜ超一流になれたのか。松井秀喜や松坂大輔、ダルビッシュ有、中田翔など、現在の野球選手に欠けているものは何か。清原和博のように、素質や才能のある選手がすべてを発揮出来ないのはなぜか。「サンデーモーニング」(TBS系)でおなじみの「喝!」の本当の意味とは・・・・・・。それらの答えが本書にある。
 選手として23年、野球評論家として27年、常にプロフェッショナルを目指し、「なぜ、どうして、どうすれば」をキーワードに、独自の野球理論を提唱してきた著者が、すべての世界に通じる「超一流・プロフェッショナル道」を説く。


<目次>
第1章 一流とはなにか
イチローの目標は首位打者ではなく安打王/イチローに通算最多安打を抜かれた日/イチローと私だけが共有する世界/一目で見抜いた卓越したイチローの打撃力/もっともっと上を目指せ!/99%の汗と1%の才能が天才なのだ/イチローと私との決定的な違い/あくまでも日本記録は私、日米通算記録がイチロー/記憶よりも記録にこだわる理由/ジャック・ブルームからの秘伝/日本初! 3000安打を達成

第2章 愚直でどん欲な精神で極め尽くせ!
悔いなき人生を歩め!/ハングリー精神の原点とは何か/松坂よ、ダルビッシュよ!これが自信を呼び戻す万能薬だ/やるだけやったら、開き直ることも大切/とにかくトップクラスを目指せ/良き指導者を求めなかった清原和博の不幸/自分がどんなタイプか、見極めよ/松井秀喜よ、これまでの型と決別する勇気を!/指導者は選手たちを牽引せよ

第3章 これが「非凡の法則」だ
日ハム・ルーキー中田翔よ!「基本」なき「我流」はなし!!/現役時代の秋山幸二のように、基本を徹底的にマスターせよ/実戦をイメージした練習に取り組め/不器用でも磨き方しだいでビッグになれる!/「応用」の習得は練習・練習・練習……/王や元中日・大豊のように不器用さが武器になることもある/指導者たちは選手の特性を見極めよ/不条理な人生をバックボーンに一打一生/私の進路を決めた「初プロ野球観戦」/好きなことこそ継続のパワー源である/『大切な人の存在』が人を強くする

第4章 プロフェッショナルとはなにか
一代の勝負師・水原監督と高校時代に出会う/弱小チームからいきなり優勝争い/日本一の野球術を学ぶ/プロは実力の世界だ/知将・魔術師・三原監督/“親分”鶴岡監督のささやき戦術/厳しさも天下一品! “親分”の一喝/ドジャース戦法と川上監督のV9/長嶋監督が招聘してくれた本物のプロ集団・巨人での4年間/王につなぐ三番打者の役割

第5章 プロ野球に「喝!」
指導者の条件とは何か/中距離ヒッターに導いた東映の恩師・松木コーチ/ルーキー時代は野球に打ち込め!/成果をすぐに期待してはいけない!/デビュー5年間は「酒・ギャンブル・女」を断て!/唯一のヘッドコーチ体験/監督、コーチにならず、解説者になった理由/60歳以上の野村監督らは引き際を考えよ/メジャー流出でプロ野球界はダメになる/日本プロ野球と年金問題/韓国プロ野球設立からアジア構想まで/”喝!”オジさんからのメッセージ/私の選んだ歴代ベストナイン

以下は、例によって気になった部分の抜粋です
・イチローと同じ条件(1シーズン162試合・勝負を避けられるようなことはまずない)なら、、王はホームラン1000本、張本は4000本安打打てたはず
・技術や素質があっても十全に発揮できなかった残念な選手⇒清原和博
・イチローは安打数、自分(張本)は打率にこだわり
・イチローはプロ野球の先輩に対してきちんとリスペクトしている
・強固な精神、つまりハングリー・パワーこそが源である
・イチローは内野安打比率が高く(短距離打者)、張本はHR比率が高い(中距離打者)という特質の違いがある
・セーフティバント(ドラッグベント)のコツ:左足を投手に正対させるように出す
・王/張本/イチローの共通するものは、間違いなく野球に対する情熱と野球に取り組む姿勢
・不安を抱えていた方が練習に対する密度が濃くなる
・豊富な練習で自分に自信を持てれば本番でも打てる
・やるだけやったら開き直ることも大事
・自分のクラスでトップを目指すこと
・多くの事例を参考にしながら自らと比較し、自分に合いそうなものだけを抽出
・進化して打てるようになったのならいいが、元に戻ったところで意味はない
・梅型=任務と目的をはっきりと明示したら、あとは放っておく(桑田・イチロー)
・桜型=常に目をかけてやる必要がある(松井秀喜)
・バッティングの6つのポイント
 @10本の指でバットをしっかり握ること
 Aステップを広くしないこと
 B身体を開かないようにすること
(小・中学生にはここまで教える)
 Cグリップを上下させないこと
 D打ちに行くときに、バットの先をピッチャー方向に倒さないこと
 E打った瞬間、打った後に、前足のひざを突っ張らないこと
・ピッチャーの配球については「読む」ことが大事
・「応用」を磨くことは、地道な研究と練習の繰り返し
・前足を上げると身体に「上下動」が起り、それにつられて目線までもが上下に動き
「どこに行っても、野球はできるじゃないか」
・人は気の持ち方次第で、発揮できるちからも格段に増す
・水原元監督「本当のチームワークとは、ひとりひとりの自分に与えられた義務をまっとうせよ」
・グラウンドでは人格者である必要はない。負け犬だけにはなるな。
・三原元監督は「放任主義」
・川上監督の「非情」こそがプロ
・75年オフ、三原球団社長から「望むチームがあったら遠慮なく言ってくれ」
〜阪神吉田監督「ぜひ、きてほしい」
〜東日本貿易久保社長「巨人でプレーする気はないかね」長嶋監督が隣室で待機
〜吉田監督に電話でお詫び「あんさんが好きなチームへ行くんやからええことや」
・野球にかける情熱では王にかなわない。
・79年オフロッテに移籍することに。納会で王がオーナーに巨人に残して欲しいと直訴。その気持ちだけで、もう思い残すことはない。
・伸ばすべき個性と矯正すべきクセをずばり見抜き、指摘し、持っている素質を開花させていくのがよき指導者

・ダメな指導者
1、実績のないひとは、一部の例外をのぞきほとんど失格
2、ひとつの「型」にはめようとする指導者には要注意
3、自分の経験だけを拠り所にする指導者も失格
4、ガッツとか根性論をに精神主義を強調する指導者も失格

・「右手の握力の弱さ【子供の頃のやけどが原因】でホームランバッターは無理。足が速いのだから中距離ヒッターをめざせ」
松木コーチのひとことで、長距離バッターから中距離ビッダーズへと気持ちが固まった

1、努力しているのは自分だけではない。誰だって一生懸命なんだ
2、努力することはプロなら当たり前。口外すべきことではない
3、評価すべきは努力ではなく結果

・一旦遊びにはまるとしごとがおろそかになるどころか、才能も枯渇していく。

・第一次バレンタイン監督時にヘッドコーチの要請
〜「やるならトップで」

・監督には体力がいる。ノムさんみたいな爺さんには無理。落合は対人関係が下手。原には期待している。自分が監督なら守りの野球に徹する。
・メジャーへ行きたがるのは金目当てだと言ってくれ
・韓国プロ設立時に尽力。トップ選手には日本と大差ないが、底辺が薄い。
・アジアリーグの夢。
1、スペースシリーズ
2、飛ぶボール廃止
3、外野のどんちゃん騒ぎ禁止
4、同一リーグでの外国人選手のトレード規制
5、名選手をリスペクト

・張本氏推奨歴代ベストナイン
投手:金田正一、江夏 豊、稲尾和久、村山 実、杉浦 忠、山田久志、秋山登
捕手:野村克也、古田敦也
一塁:王 貞治
二塁:豊田泰光、高木守道
三塁:長嶋茂雄
遊撃:吉田義男
外野手:イチロー、張本、別当、大下

【他の方の書評】
吉田浩章の司法書士日誌さん
・3388 野球ブログさん:他にもこの本に「喝!」な点⇒その1その2
banner_21.gifにほんブログ村 野球ブログへblogram投票ボタン
タグ:張本
posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:23 | ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔、張本さんが言っていたバッティング理論で、凄いのがある。
それは、"バッティング練習の時、自分が見送ったボールをキャッチャーの人に、(時々)ベース前のヒッティングゾーンに投げてもらって(トスしてもらって)…それを、打てなきゃダメ。 そういう見送り方をしなきゃ、話にならない"・・・というもの。
ただの、"喝"おじさんじゃない。
Posted by ピーナッツ at 2010年04月13日 09:25
>ピーナッツさん
いい話ありがとうございます。
Posted by 管理人 at 2010年04月14日 01:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。