2010年01月08日

渡部昇一「なでしこ日本史」

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本渡部昇一なでしこ日本史」(育鵬社)
【本の内容】
――女性は太陽であり続けてきた!――
日本には神話の時代から、女性が“女性らしさ”を発揮してきた歴史が
ある。歴史の舞台で活躍した30人の大和撫子にスポットを当てた画期的な女性日本史。昨今の不毛なジェンダー議論に対置する書。

目次
第1章 原始より日本女性は太陽だった―古代なでしこ編
* 日本の男女は“陰陽”の相補関係――イザナミノミコト
* 日本の“元祖太陽”は機織の仕事をしていた――天照大神
* 『源氏物語』は“頂点の時代の頂点”――紫式部  ほか
第2章 戦乱の時代を生きた女丈夫たち―中世なでしこ編
* 歴史を動かした名演説と「女の道」――北条政子
* 源義経を慕い続けた天下第一の白拍子―静御前
* 建武の中興を台無しにした“尽くす女” ――阿野廉子
* 関ケ原の戦いの命運を分けた女の意地――北政所 ほか
第3章 徳川時代のファーストレディーたち―近世なでしこ編
第三代将軍・徳川家光の乳母として尽くした女の一生―春日局
* 四代にわたり天皇の母として輝いた女性―東福門院和子
* 八百屋の娘から将軍の母になった元祖・玉の輿――桂昌院 ほか
第4章 近代日本の歴史に咲いた多彩な花―近代なでしこ編
* 国民の敬愛を集め女子教育に力を注いだ才女―昭憲皇太后
* 明治天皇に殉じた夫と夫に殉じた妻、その生涯―乃木静子
* 元勲・桂太郎を盛り立てた天下の“あげまん”――お鯉 ほか(2009.12.29読了)

例によって、渡部昇一節満載の「日本礼賛」本ですね。
まえがきでは、ウーマン・リブなんて懐かしいものを持ち出して、日本でウーマン・リブ活動が先鋭的にならなかったのは、もともと日本では男女は相互補完関係にあったからだと。
旧約神話では神様が最初に男(アダム)を作り、アダムを慰めるためにアダムの肋骨から女(イブ)を作った。
⇒一神教の根本聖典を素直に解釈すれば、女は男に従属するものであり、男の堕落のもとになるものである。
これに対し、日本の国造り神話は男女共同作業であり、しいていえば男が最初に誘うという順序があるだけだと。
で最初に結論を言うと、渡部先生は沙知代とか信子とか悪い女の人に接したことがないんだなあということはよくわかりました。
⇒日本の古代・中世史に出てくる女性の中に、特に高貴な階級や武家社会で悪女というものが見当たらない。シナとかローマでは、日本では考えられないような身分の高い悪女、しかも凶悪な女が出てくるのに。

以下、気付いたところを備忘録代わりにピックアップ
・生物学的に明快な形で「男女の相補性」(男尊女卑の考え方がない)を説く日本の神話が、大和撫子たちの活躍につながっている
・仕事を持っていた女神⇒神が仕事をするのは日本だけ
・騎馬民族征服説は、神話にはそれらしい記述はないし、(シナや朝鮮が男尊女卑社会だったことを思えば)間違い
◎神話はまったくの作り話ではなく、史実につながる何らかの出来事があったはず
・中国はもともと「自分にとって一番大事な国」という意味。
>だから、渡部先生や石原都知事はは「シナ」とゆうのか
・大和言葉で書かれた世界初の女性が著者の小説の著者⇒紫式部
⇒西欧ではかなり後にならないと女流作家は出てこない
⇒大和言葉は絶えることなく続いている
⇒貴族文化頂点の時代の頂点ゆえ、現代人はその中に織り込まれている教養にはついていけない
・北条政子の最大の功績
「女の道(夫に対して最後まで添い遂げる)を確立」
⇒平安時代までは男女が自由奔放な恋愛
・演説が歴史を動かす
・「貞観政要」を鎌倉幕府の指針とした
⇒(為政者は)質素であれ、公平であれ
⇒シナではありえない
⇒信長、秀吉は「貞観政要」を読む暇がなく、家康はしっかりと読み込んでいたから、徳川幕府は長続きして繁栄した。
・藤原氏からは政治的野心のある女性は出なかったので、天皇家に仕え続けられることができた
・源頼朝を助命して、後に滅びた平氏。
⇒この教訓から、後の戦国時代には捕まえた敵方の跡取りの男子は殺した方がいいというルールが確立
・日本の上流階級は伝統的につつましい。シナや西洋なら偉くなった人間は必ず贅沢をするのに
・武家時代には、武勇がある女性にはいくらでも貰い手があった
・応仁の乱のおかげで、伊勢神宮が財政的に困窮し、お伊勢参りの風習を庶民に普及させてきた
⇒その前は一般人は参拝できなかった
・北の政所の淀殿への嫉妬が、豊臣家を滅ぼす
⇒結局、淀殿は豊臣家を滅ぼすために生まれてきたといういい方も
・逆に、皇女和宮は徳川家存続に大きな役割を果たした
・江戸時代には女性が一人旅できるほど治安が良かった
・与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」は反戦と言うより、銃後にいる女性の哀しみの歌にすぎない
⇒当時は町人の女の歌ということで、武士上がりの人が要職を占めてた政府はまったく問題にしなかった
・幕末から明治維新にかけて活躍した人たちのお金の問題や女性問題に対して、現代の常識で断罪しても仕方がない。

【著者プロフィール】
渡部昇一(わたなべ・しょういち)
昭和5(1930)年山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil. (1958)、Dr.phil.h.c.(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。昭和 60年第一回正論大賞受賞。
なでしこ日本史

なでしこ日本史

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2009/05/23
  • メディア: 単行本


ということで、こんなのは渡部先生的には嘆かわしいんだろうな。
⇒・2010年のトレンドは、女性からのプロポーズ?!【独女通信】

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posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 06:12 | ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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