
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
- 作者: 津田 大介
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: 新書
【お断り】この本に関するブログエントリーは2009-12-27 00:00:00の自動UPに設定しましたが、このタイミングでTwitterに関連して面白いニュースがあったので(追記で改編して)、最初にその件の紹介を
発端は、
・国民の生の声、首相が「ツイッター」開始へ
鳩山首相は来年1月にも、ネット利用者が140字以内でやりとりする投稿・閲覧サイト「ツイッター」を始めることを決めた。
双方向性を生かし、国民の生の声を聞くのが狙いだ。
(2009年12月25日00時23分 読売新聞)
来年から始めるとの報道のはずが、
はじめまして鳩山です。twitterを始めました。皆様の声を聞かせていただけると幸いです。
(1:09 PM Dec 25th webで)
って、最初から釣りだと思ってましたが、ネタ的には面白いので、
自分もファローなう(爆) RT @nihonwokaeyou: フォローが7000超えました。皆様どうもありがとうございますNOW。
(3:37 PM Dec 25th HootSuiteで)
と便乗。で、実際のところ
・鳩山首相のなりすましツイッター登場 「辞職しません」とつぶやき(MSN産経)
鳩山由紀夫首相がミニブログ「ツイッター」を始めることが分かった。劇作家で内閣官房参与の平田オリザ氏が明らかにしたものだが、早くも25日、鳩山首相の“なりすまし”ツイッターがネット上に現れ、関係者が確認に追われる騒動に発展した。
(中略)
一方、25日午後1時ごろ、「鳩山由紀夫」を名乗る人物のツイッターがネット上に登場。「nihonwokaeyou」という登録名で鳩山首相の顔写真を掲載し、「はじめまして鳩山です。皆様の声を聞かせていただけると幸いです」「辞職はしません」などとつぶやいた。同日午後5時時点で、10回以上投稿し、フォロワー(登録読者)は8000件を超えている。
このサイトについて、ツイッターのユーザーから「ツイッター議員」として知られる藤末健三参院議員や内閣府などに「本物か」とする問い合わせが相次ぎ、対応に追われた。
内閣府広報室は産経新聞の取材に対し「(首相を名乗るツイッターは)偽物。首相はまだツイッターを始めていない」と明言。削除要請などの対応についてはまだ検討しておらず、「状況をみたい」としている。
やしきたかじんや広瀬香美さん、片山さつきさんなどが釣られたようでw
鳩山首相じゃないけど、私腹を肥やしたわけじゃないwんだから自分は許しますが(爆)
世間の意見は⇒



ちなみに、ソフトバンク会長の孫正義氏も12/24からTwitter始めてました。さっそくホリエモンが「iPhone電波悪すぎでドコモ携帯が手放せません。なんとか、電波良くしてもらえませんでしょうか? おサイフ携帯機能も欲しいです!」とクレームしてました。
そんなことも踏まえて、この本の紹介を。
↓
津田大介「Twitter社会論」(洋泉社)
ツイッターとはいったい何なのか?
「2013年には10億人のユーザーを獲得する世界初のウェブサービスとなる。
そのときツイッターは地球の鼓動となり、神経系となるだろう――。」
オバマ大統領をはじめとして各界著名人や各種公的機関、マスメディアや大企業がこぞって使い、全世界で爆発的にユーザーを増やし続けているツイッター。
今、何が起こっているのか?これからどうなるのか?
いち早くツイッターを使いこなし、「tsudaる」の語源ともなった著者が、そのインパクトを読み解く!
<目次>
第一章 ツイッターとは何か?
1 ツイッターで今、何が起きているのか?
2 ツイッターとは何か?
第二章 筆者のツイッター活用術
1 筆者のツイッター個人史
2 「tsudaる」技術
第三章 社会に広がるツイッター・インパクト
1 ツイッターとジャーナリズム
2 ツイッターと政治
3 ツイッターとビジネス
スペシャル対談 勝間和代×津田大介
つぶやく力 ―ツイッターの可能性を探る
おわりに
2009.12.13読了
自分がTwitterのアカウントを取ったのは2007年6月12日。
この頃は、ブログ・SNSの次にはやるツールとか言われてたような記憶があって、なんとなくアカウントを取ったのですが、当時は野球を中心としたスポーツの話題を「阪神タイガース世界一への道」で、おもに日常の話題を「ポロと旅する〜あさちゃん。と一緒」で展開してました。「阪神タイガース世界一への道」の方はがっつり書いていたのに対し、「ポロと旅する〜あさちゃん。と一緒」の方は今にして思えば読んだ本の紹介以外のエントリーは、Twitterのつぶやきでも十分カバーできる程度の内容ですね。
その後しばらく放っておいたのですが、2009年7月頃からmixiのマイミクさん数名がTwitterのアカウント取ったとかいうことで、こちらもフォローしだしました。
本格的にハマるようになったのは、人気ブログ野球部門上位常連のかれいどさんが、twitterで実況しよう!と言いだしてから。
これで、つながりのある阪神ファン系ブロガーとその読者たちが一斉にTwitterを始めたことが決め手。
そのハマリぶりは自分のTwilog(Twitter上のつぶやきをブログ方にまとめたもの)を見ていただければわかるように、
Archives
* 2009年12月 (401)←12/26 23:59現在
* 2009年11月 (393)
* 2009年10月 (294)
* 2009年09月 (319)
* 2009年08月 (153)
* 2009年07月 (22)
野球やサッカーの試合を見に行くと必ずTwitter実況中継するようになったし・・・
一例:2009.12.5(サッカー)、2005.10.4(野球)
〜とはいっても、野球は比較的容易にできるが、サッカーは難しいけど。
おかげさまで、現時点で
フォローしている 196人
フォローされている 188人
となりました
それはともかく、いったん知識・ノウハウを整理するつもりでこの本を読んだ次第です。
で、所感エントリーで書くにあたって、いつもはmixiとAmazonの書評を参考にしているのですが、今回はTwitter本ということで、著者のアカウントを見たら
これからTwitter社会論にtwicco経由で寄せてもらった書評に対して音声で応えるpodcastを収録します。まだ間に合うのでもし音声の書評感想が欲しいという方がいらっしゃったら @twit_synousiacs まで120字前後で書評を書いてください。
ということで、Twitterでも書評をまとめて見ることができます。⇒@twit_synousiacs
こっちの方が参考になると思います。
【管理人の当該投稿】
以下、備忘録
・朝日新聞の「マッキー騒動」⇒著者とマッキーたちの対談@CNET Japan
・P26 用語解説
・Twitterは
☆不特定多数への情報発信プラットフォームとしての「ブログ」
◇特定少数の友人や知人とコミュニケーションや情報交換を行うプラットフォームとしての「SNS」
▽緊密な関係の相手とリアルタイムで会話を行う「チャット」
それらすべての要素を併せ持つ中間的なサービス。
しかも、それらのどれよりも情報の発信頻度が高く、不特定多数の読者を集めやすい
・Twitterの6つの特徴
1.リアルタイム性
2.強力な伝播力
3.オープン性
(SNSは機能を増やす方向、Twitterは必要最小限〜モバツイですら標準仕様ではない)
4.ゆるい空気感
(SNSのような相互承認制ではない)
5.属人性が強い
6.自由度が高い
・Tiwtterはリアルタイム性が高いので、気軽に他人の発言に突っ込みを入れやすい
・著者の基本的なTwitter活用法
1.「いまどうしてる?」に準じた日常報告
2.時事ニュースやネットの話題に対する感想や解説
3.突然思いついたアイデア(のメモ)
4.イベントの中継⇒tsudaる
5.自分の活動に関する告知
・tsudaるポイント
〜場の流れをあらかじめ読み取り、集中しなければならない
・tsudaると著作権〜ケースバイケースで著作権侵害の可能性も考えられるが、主催者側の禁止事項に該当しない限り問題はないのでは?
・「tsudaる」技術
1.配布資料はあらかじめ確認する
2.スライド上の数字やデータを見逃さない
3.オイシイ発言を見逃すな
4.「つまり」「要するに」を待て
5.文字数は節約
・「メイン=マスメディア、サブ=ブログ」から「マスメディアとTwitter」がフラットな立ち位置に
・日本の今の公選法は、Twitterを使った選挙活動も(HPやブログ同様)認めていない
>外国人参政権よりネット選挙活動の解禁の方が優先度高いと思うけどね
・公的機関に期待したいのは、緊急時のTwitter活用
・企業でのブログ/SNS禁止にしても、一律禁止ではなく
「業務を通じて知りえた取引先の情報は書かない」
「内部事情を書くときには固有名詞が特定されるような表現は避ける」
などのガイドラインを設けて認めた方がいいのでは
・企業でのTwitter導入のメリット
〜これから始めることでの商売上の有利性はほとんどないと認識することを前提として
☆予防法務〜他者に自社の商品・サービスに関連したアカウントを取られることによる企業のイメージダウンを防ぐ
◇運営コストが低い〜登録だけなら無料
▽「ドロリッチなう」のような人気の盛り上がりがあるかもしれないという期待感
〜担当者は「人間力」の高い社員を
(eg. @Orix_Buffaloes)
・勝間さんも最初アカウントを取ってからしばらく放置していた時期があった
・津田「ネットで物書いているのに、雑誌のキャプション書いているみたいだなあ」
⇒勝間「短歌みたいなもの」
>川柳とか俳句とか短歌ばかり流している人もいるかも?
>短歌でもいっぺんに4つ流せるし
・フォローも一定人数を超えると全部見れるわけないから適当に流す感覚が生まれてくる⇒「TweetDeck」で選別する方法もある(勝間)
・勝間「(Twitterより前に)まずはブログから始めてみればいい」
〜現実社会ではコミュニケーション下手でもTiwtterでは人気者という人はいずれ淘汰される
・Twitterはブログやニュースサイトに比べて生の情報に近い
〜ブログは格好付けて書こうとするからどうしても虚構が入る
・今TwitterをやっているITに明るい人からは目からうろこが落ちるような斬新な活用法のアイデアは出てこないだろう(勝間)
・Twitterは思考のP2Pだから面白い
(「P2P」とは、ネットワーク上で対等な関係にある端末間を相互に直接接続し、データを送受信する通信方式。)
・フォローする人が50人くらいいだとSNSとの違いはわからない
・100人以上フォローして、新聞や雑誌などのメディアを見る感覚で楽しめる
・300〜500人以上になるとTL上の情報を全部見なければという強迫観念から解放される。(リアルタイム情報の流れに身を任せる感覚)
・Twitterは初期・原始インターネットに近い
〜不確定でアナログ、140字の文字制限が使い方の自由度をかえって高めている
〜人間の多面性が表現でき、つぶやく人間のパーソナリティを浮き彫りにしている
〜Twitterには世の中が動くダイナミズムを感じる
<ご参考>
・六本木で働いていた元社長のアメブロ「新聞と雑誌の購読が減っているもう一つの理由」(@takapon_jp)
・【書評】『Twitter社会論』(シロクマ日報)
・ネットとリアルを繋ぐインフラへの可能性 〜Twitter社会論より〜(東京ドーム地下6階)
・『Twitter 社会論』を読む(Baldanders.info)
・『Twitter社会論』についてボクが知っていることCommentsAdd Star(三十路でアニメ)
・勝間和代のTwitter初心者のための使いこなしの10ステップ
Step 1. とにかく、だまされたと思って、専用クライアントか専用ウェブを使う。
Step 2. まずはフォローする人を増やして、タイムラインを楽しむ。
Step 3. いろいろな人に、@+IDで積極的に話しかけてみる。
Step 4. フォローされる人数をがんばって、100人以上に増やしてみる。
Step 5. buzzter、ふぁぼったーを併用して、おもしろい発言を探す。
Step 6. 慣れてきたら、モバイル、特にiPhoneも併用する。
Step 7. 慣れてきたら、ハッシュタグを使ったような会話や、イベントに参加する。
Step 8. 他の自分のさまざまなツールと連動させてみる。
Step 9. 自分の発言をまとめてみる。
Step 10. とにかく、検索で使ってみる。
なお、当エントリーの中に、自分の使った専用クライアントや専用ウェブの所感とか、「mixiボイス」や「Amebaなう」との違いとかも書こうかと思ったのですが、長くなりすぎたので次回以降のお楽しみに。
参考情報はこちらからも?⇒



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