


徳大寺有恒「間違いじゃなかったクルマ選び 古車巡礼」(二玄社)
日本車と巨匠の青春
初代クラウン、スカイラインGT-R、S500、コスモスポーツ、ベレットGT……
日本車の青春時代を振り返る!
「僕のクルマ人生は間違っていなかった」
徳大寺有恒といえば、「間違いだらけ」。すっかりキャッチフレーズとなってしまいましたが、もちろんこれは「クルマ選び」にかかる言葉です。
巨匠自身のクルマ人生は、間違いどころか、自動車好きにとってとてつもなくうらやましいものです。なにしろ、1955年の初代クラウン誕生から、日本車が世界に冠たる存在になるまでをずっと見続けてきたのですから。
『間違いじゃなかったクルマ選び』は、巨匠が『間違いだらけのクルマ選び』を出版するに至るまでの、日本車の青春時代を書き綴ったものです。日本のメーカーが欧米のクルマに伍していくために、試行錯誤を繰り返していた時代。それこそ「間違いだらけ」ではありましたが、それこそが現在の素晴らしい日本車を生むための修練の時代だったのでした。
今となっては、隠しようもない傷やアラさえも、愛おしく思えます。そんな49台の日本車を、巨匠があらためて振り返りました。クルマがいちばん元気だったあの頃が、鮮明に甦ります。
<目次>
◎1章 トヨタ編
クラウン/コロナ/パブリカ/トヨタ・スポーツ800/カローラ/トヨタ2000GT/コロナ・マークII/カリーナ/セリカ
◎2章 日産編
オースチン/ダットサン/ブルーバード/セドリック/フェアレディ/シルビア/サニー/ローレル/チェリー/スカイライン/グロリア
◎3章 ホンダ編
ホンダ・スポーツ/ホンダN360/ホンダ1300/シビック
◎4章 マツダ/三菱編
マツダR360クーペ/キャロル/マツダ・ファミリア/ルーチェ/マツダ・ロータリー(コスモスポーツ〜2代目ルーチェ)
三菱500/ミニカ/コルト/デボネア/三菱ミニカ'70/コルト・ギャラン
◎5章 いすゞ/スバル/ダイハツ/スズキ/日野ルノー編
いすゞヒルマン/ベレル/いすゞベレット/いすゞフローリアン/117クーペ
スバル360/R-2/スバル1000
ダイハツ・コンパーノ/ダイハツ・フェロー
スズキ・フロンテ
日野ルノー/コンテッサ
(2009.12.6読了)
この本では、徳大寺氏が1976年から約30年間にわたって毎年刊行していた「間違いだらけのクルマ選び」シリーズが出る前のクルマを紹介しているわけですが、その手法って「課長 島耕作」から始まった島耕作シリーズが部長、常務、専務、社長と出世していくのと対極に、「ヤング島耕作」という課長になる前のことを描いたのとかぶるような気が・・・
自分が自動車免許を取ったのは1980年に入ってからで、その頃は「赤いファミリア(XG)」こと5代目ファミリア1300/1500が流行った時代で、自分も初のオーナーカーとして「3代目ワンダーシビック3ドア25R」を所有する前に数カ月借りて使っていたことがあります。その免許取りたての頃に、父親が当時勤めていた会社の営業車の日産サニーピックアップトラックとか三菱ギャランのヴァンとかを運転させてもらったとか、バイト先の仲間からマツダ・サバンナRX−7や、大学のサークルの後輩の家のクルマの三菱ギャランラムダを運転させてもらったのが、自動車運転歴の初めの頃。
なので、この本に出ているクルマのいずれも運転したことはなかったかと思います。
乗った車なら、初代シビックSB1、B110サニー、C130ローレル、F10チェリーF-Uあたりが記憶にあります。
それでも、CM関連では
「隣のクルマが小さく見えま〜す」(日産サニーB110)
「愛のスカイライン」(日産スカイラインC110)
は今でも覚えてますね。
その免許を取る前に興味を持ったクルマで、この本に取り上げられているのは、








あたりですね。
それと、この中でオリジナルのデザインテイストを活かしつつ、現代の技術でリメイクして欲しいと思うのは









→インプレッサセダンはたぶんその意識があるかもしれませんが
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
徳大寺 有恒
1939年東京生まれ。成城大学経済学部卒業。トヨタ自動車のワークス・チームでレーシングドライバーとして活躍したのち、自動車評論家に転身。1976年には『間違いだらけのクルマ選び』(草思社)がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


