昨日立ち読みした週ベの解説陣の予想では、巨人4勝2敗とする方が多かったようですが・・・
さらに詳しいことはこちらでも
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ということで、本題の方へ。
水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン(交通新聞社新書)
九州新幹線「つばめ」やJR九州の特急列車を中心に、常に話題作を発表し続けてきたデザイナー・水戸岡鋭治。ユニバーサルデザインやバリアフリー対策、さらには地産地消的考えをも取り込んだ、彼の独特な鉄道デザインの原点にあるものを、個々の「仕事」を通して展望する。
●本書の主な内容
はじめに〜新800系デビューの意味
第一章 「正しい」新幹線デザインとは?
●新幹線0系
●九州新幹線800系「つばめ」
●九州新幹線 新800系
第二章 私の仕事を代表する3つの列車
●JR九州との出会い
●787系 特急「つばめ」
●883系 特急「ソニック」
●885系 特急「かもめ」
第三章 「正しい」鉄道デザインのために
●「正しい」鉄道デザインへの思い
●私のデザインの手順
●仕事の仲間たち
第四章 鉄道デザイナーは一日にして成らず
●ドーンデザイン研究所の日常
●人との出会い
第五章 夢みる「大鉄道時代」
●「大鉄道時代」がまた来る
●街づくりという名のデザイン
ヒーローとお茶菓子……渡邉裕之
<2009.9.14読了>
本の内容は置いといて、まずは水戸岡さんの作品を自分が撮った画像で紹介


外観はもとより、内部にも凝ってるんですよね。
以下、この本から気になったところをピックアップ
・形や色や質感よりも一番記憶に残ったシーン、感動したシーンを鮮明に覚えている
・0系新幹線のデザインは素晴らしいと思ったが、その後のは無機質感を感じた
・いまだかって見たことのないものを受け入れる九州気質
・自然木を扱う難しさ−一本一本違いがある
・絵画は額縁がしっかりして本当によく見えるように、列車の室内の質が良ければ車窓の景色も素晴らしい絵になる
・JR九州での仕事
「色の時代」(赤い**、キハ72系ゆふいんの森)⇒「形の時代」(787系つばめ、ソニック)⇒素材の時代(九州新幹線800系)
・ビュッフェは必要だと思う
・ソニックの耳みたいなヘッドレストは、最初音を出してみたかった
・1編成には1両展望車を
・ふるさとの誇りになる通勤列車を(817系)
・具体化の4プロセス
考え方をしっかり決める⇒人の立場に立ってアイデアを検討する⇒コストパフォーマンス意識を徹底して追及する⇒道具として環境としての質の高さをチェック
・プレゼン案は3とおり
A:いまだかってないもの
B:他者が頑張ればできるもの
C:現状維持の穏当な改革案
・女性の意見は重要だ
・テクニックを先に身につけようとするな
一生懸命思う力、先を読み込む力を、毎日の仕事をコツコツやることで身につけよ
・人それぞれ能力が違う
・列車は一人でものごとを考えるにはぴったりの場所
・自分の意見をしっかり相手に伝えるだけがコミュニケーションなのではなく、お互いの不都合を受け入れるのもコミュニケーション
・バリアフリーもやりすぎすると、運動能力を低下させる弊害がある
・夢見る寝台車を作りたい
著者紹介
水戸岡鋭治(みとおかえいじ)
1947年岡山県生まれ。岡山県立岡山工業高校デザイン科卒業。1972年、ドーンデザイン研究所設立。建築・鉄道車両・グラフィック・プロダクトなどさまざまな分野のデザインを手がける。なかでもJR九州の車両・駅舎のデザインで、国際的な鉄道関連デザインの賞であるブルネル賞など数多くの賞を受賞。ほかに岡山電気軌道の路面電車「MOMO」、和歌山電鐵の「たま電車」「いちご電車」、富士急行の「富士登山電車」なども手がける。著書に『ぼくは「つばめ」のデザイナー』(講談社)、『旅するデザイン』(小学館)などがある。

水戸岡鋭治の「正しい」鉄道デザイン―私はなぜ九州新幹線に金箔を貼ったのか? (交通新聞社新書)
- 作者: 水戸岡 鋭治
- 出版社/メーカー: 交通新聞社
- 発売日: 2009/08
- メディア: 新書


