昨日の千葉ロッテ対東北楽天戦@千葉マリンは、雨天中止でした。
また、今日から楽天野球団主催ゲームでもジェット風船が自粛になります。
さらに、楽天の次期監督に東尾氏決定!とどっかの新聞の一面にも載っているようでありますが、それらの詳細は
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野村克也「野村主義 勝利への執着力」(小学館)
ベンチで死にたい―プロ野球生活55年の集大成。
WBC優勝で野球人気が盛り上がっているが、何かにつけコメントを求められ話題がつきない野村監督。これまで東北楽天で「育てる野球」をせざるを得なかった野村監督だが、今期を最後に楽天監督を退く可能性があり、悲願の楽天優勝のため「今期は勝利にこだわる野球をする」と意気込む。そこで選手、チームに求めるものはなにか。またチーム全員に勝利への執着力をいかに持続させるのか。そのために監督はいかにあるべきか。いわばこの本は野村野球の神髄であり、プロ野球生活55年の集大成でもある。今年も野村監督の言動から目を離せない。
[要旨]
『野村ノート』『エースの品格』に続く野村哲学の集大成。なぜ「野村克也」は刮目されるのか。
[目次]
第1章 勝利へのこだわり
第2章 人生「現役」へのこだわり
第3章 監督・指導者へのこだわり
第4章 継孫することへのこだわり
第5章 “中心”へのこだわり
第6章 生き方へのこだわり
第7章 楽天イーグルスへのこだわり
終章
■おすすめコメント
今期を最後に楽天監督を去る野村氏、それだけに「今年は勝利にこだわる野球をする」と語る。そこで選手、チームに勝利への執着力をどのように持たせるのか。監督はどうあるべきか。いわば野村野球の神髄、集大成だ。
ノムさんの本は何冊も読んでいて、当ブログでも何回も取り上げているので、毎回同じことの繰り返しになりますが、どの本も同じようなことが書かれていて、かぶるところが多いものの、そのかぶるところが大事なのです。
以下のことも別の本で既出かもしれませんが、
・組織はリーダーの力量以上には伸びない
・信は万物の基を成す
・不器用は天才に勝る
・諦めが役に立つのは、新しくやり直すときだけ
・判断と決断とか正しく合体すれば、おのずから成功が近づいてくる
・ささやき戦術で、選手の集中力と積極性を軽減させる
・対応別バッターの4分類
Aタイプ(理想型):ストレートに重点を置き、変化球にも対応する
Bタイプ:内か外か、打つコースを決めて待つ
Cタイプ:左方向か右方向か、打つ方向を決めてかかる
Dタイプ:球種にヤマをはって待ち構える
・願望を持った瞬間から頭脳や肉体が自動的に作動する
〜ウェイン・W・ダイアー心理学者の挙げる「成功者となった人の共通性」14項目中、ノムさんにもっとも当てはまると自分で言っている点
(それ以外には、「現状に満足することなく、次々と高いレベルを目指している」「己の能力や性格をよく把握している」「企業(組織)優先主義に徹している」「成功者は口を揃えて『運が良かった』と言い張る」が、ノムさんに当てはまるらしい)
・寿命が短いことを忘れてしまうプロ野球選手
(その後の人生をいかに生きるか。誰よりも真剣に思い巡らせなければならない。ゆえに、ノムさんは人間教育を指導の基本に置く)
・褒めないことの効用(味方は褒めず、敵は褒める)
⇒「怒らないから選手は伸びる」と言ってる監督には異論あり
⇒たまに褒めてやると、そのことが生きる支えになる
・日本人は考えずに野球をやっている
⇒言外に、特にどっかのチームを示唆していると管理人は思う)
・落合とノムさんの共通性
(目の前の事象に一喜一憂せず、冷静沈着に指揮を取る)
⇒しかしながら、マスコミ対応で損している
⇒メディアの向こうにはファンがいることを忘れてはならない
・森 祇晶の「あくまでも選手を前面に押し立て、自分は黒子に徹する。時には嫌われ役になる」姿勢が印象深い
・チームづくりは編成に始まる
・一、深沈厚重なるは第一等の資質なり
二、磊落豪雄なるは第二等の資質なり
三、聡明才弁なるは第三等の資質なり
(呂新吾)
・人への評価は「無視、賞賛、非難」の段階で高まっていく
・プロセス野球〜キーワードは「継続」
(万年Bクラスのチームは無策を繰り返す)
・目先の結果にとらわれることなく、基本方針を決めたら一人の監督にチームカラーの確立を託す。それがチームを真に強化することであり、人を育てることにつながり、ひいては日本球界の発展にもつながる
⇒どっかの黄色いチームは行き当たりばったりと言外に非難
・自国の野球を大切にせよ
・外国人がリーダーとなった場合、結果を求めるだけになる
(その悪例がどっかの鴎さんチーム)
⇒茶髪とか服装の乱れが気に入らないみたい
・歴史に対する敬意
・中心なき組織は機能しない
(ヤクルト監督時代は古田。楽天は野手なら山崎武司、投手なら岩隈に期待)
・まーくんに稲尾魂を感じる
・人間は他人の評価で生きている
・パ・リーグの一員として、巨人におんぶにだっこのセ・リーグへの対抗意識は強かった
・「限定、満足、妥協」は、プロにとっての三大禁句
・ワンパターンのことしか言えず、選手の本質を察知できない人間はリーダーにふさわしくない
・気の弱い選手とはバイバイしなさい
・監督やコーチは「気づかせ屋」でなければいけない
・判断はできても、決断ができないのがノムさんの欠点
・少年野球の強いチームは、監督がしっかりしている
・叱られることに慣らせないと、すぐに挫折する性格になるぞと警告
⇒よっぽど長髪がお嫌いなようで、、、
・自分のような旧式の人間が求められている
・ピッチャーはプラス志向、キャッチャーはマイナス志向でないと務まらない
⇒どっかの左の14番はそれがあかん。99はOKかな?
・「ボヤキ」とは理想主義の証である(マイナス志向の理想主義者)
・優勝チームに名捕手あり
・旧近鉄は、野球をさせたら頭を使わない。私生活は乱れ放題、規律も人間教育もあったもんではない
⇒球団がつぶれたのも宿命
(ノリがそのDNAを持ち込んでこないか懸念)
・若さは信念に基づくもの
・人間にとって最も深い欲求とは「自己重要感」
ということで、「野村克也の日めくりぼやきカレンダー」を売り出せば、毎年ノムさんとサッチーの年金代わりくらいの印税稼げるのでは?
◇著者紹介
野村 克也 (ノムラ カツヤ)
1935年6月29日、京都府に生まれる。54年、京都府立峰山高校からテスト生として南海ホークスに入団。3年目から正捕手に定着。65年に戦後初めて三冠王に輝く。70年、選手兼監督に就任。後にロッテ・オリオンズ、西武ライオンズでプレーし、80年のシーズンを最後に引退する。三冠王1回、MVP5回、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7点など、タイトル多数。89年、野球殿堂入り。90年よりヤクルト・スワローズの監督として現場復帰。同球団を3度日本一へと導いた。99年、阪神タイガース監督に就任。3年間監督を務めた後、02年、社会人野球シダックスのゼネラル・マネージャー兼監督に。06年、東北楽天ゴールデンイーグルス監督に就任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
【2009.7.18読了】
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