


・藤川球児「未熟者」
球界屈指のクローザー・藤川球児。代名詞である豪快な直球は、いかに作られ、どこに向かうのか。2008年のV逸で一度は折れた心がどう回復したのか。野球人として、人間として葛藤する著者が、現在進行形の悩みとそこからの解放を本音で綴る。「同じ思い――もちろん、打倒・巨人!――を持ったチームメートと一緒に戦うことが、いまの僕にとってはなによりの幸せ」(本文より)と書けるようになるまでに、悩み、考えた成長の記録。
矢野輝弘捕手との対談も収録し、バッテリー間にだけ流れる特別な時間、直球勝負を挑む心理などについてたっぷり紹介する。虎ナインの藤川評も満載の贅沢な一冊。
【目次】
悩んで僕は前に進む。
●直球へのこだわりと「卒業」
●クローザーは初球が命
●何度も野球をやめそうになった
●第2回WBCが明日への第一歩
●ジャイアンツを倒したい!
●真弓監督についていく
●藤川球児は2人いる
●「魅せる」プレーヤーでありたい
【著者プロフィール】
藤川球児(ふじかわ・きゅうじ)
1980年、高知県生まれ。高知商業高校では2年夏に甲子園出場.。99年にドラフト1位で阪神タイガースに入団。2002年にプロ初勝利。ケガに泣かされたが、04年シーズン途中のフォーム変更が契機となり、同年後半から中継ぎで一軍定着。05年は豪快な直球を武器にセットアッパーとしてシーズン80試合に登板、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しチームの優勝に貢献した。07年からはクローザーに転向。同年、最多セーブ王に。WBCや五輪で日の丸を背負うなど、日本球界を代表するリリーバーとなった。
上梓されたのはシーズン開始前の3月で発売直後に買いました。その時点で読んだときには、WBCでの結果を踏まえて球児がホンマに「未熟者」か検証するエントリーにしようかなと思ったのですが、WBCでは成果は出せず。
シーズン中も他に先行して書くネタはあったし、せっかくなので1シーズン終わってから再度読み直して検証してみることにしました。
総括すると、この本のタイトルである「未熟者」というのは、生涯未熟者であるとの意識をもってことにあたれと意味合いではないかと。。。
以下、この本からのピックアップです。
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・山口高志さんに見てもらうようになったのは、福原のアドバイス
・自分の思った通りに体を動かせるタイプ
・ストレートを進化させる
・球児と同じ投げ方をしてもボールが上に抜ける>山口ピッチングコーチ
・松坂大輔は(ライバルというより)刺激を与えてくれる存在
・考えながら投げるので間合いが長い
・本当は10番台の背番号が欲しかった
(22は大魔神にちなんで、岡田監督(当時)が提案)
・ウッズとの勝負、選択を間違ったとは思っていない
・岡田監督は自分を信頼し続けてくれた
・セットアッパーの役割
@リードした場面で、それまでのいい流れを継続して、さらにチームを勢いづかせること
Aビハインドの場面で、それまでの悪い流れを断ち切り、空気を一変させること
・クローザーの役割〜最後の1イニングをなにがなんでもおさえること
・JFKは三本の矢
・直前のボールから次のボールを導き出す⇒初球が命
・プロ野球選手になること<兄弟で甲子園に出ること
・矢野さんと自分との関係は、自分と兄との関係に似ている
(巻末に矢野さんとの対談もあり)
・2009年の目標⇒その達成状況(管理人評価)
@WBCで日本野球のために力を発揮すること⇒×
Aジャイアンツを倒してタイガースで日本一になること⇒×
(管理人所感:阪神が日本一になったらメジャーへ行くつもりだろう)

ベースボール・マガジン社新書 未熟者 (ベースボール・マガジン社新書)
- 作者: 藤川 球児
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 新書
まあ、そんなところで。他の方の感想文はこちらからでも探してみてください。
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あと、"考えて投げているから、間合いが長くなる"…。
僕は、いつも、そう思ってるんだけど、なんか、"真剣に、丁寧に、「魂」という砲弾を込めている"感じ。あの感じ…結構、好き。
コメントありがとうございます。
>"真剣に、丁寧に、「魂」という砲弾を込めている"感じ。
球児の投球の間合いの長さにそういう感じも伝わってきますね。